スパムメールとは?そしてそれを止める方法とは?
著者: Ahona Rudra
翻訳: 永 香奈子
この記事はPowerDMARCのブログ記事 What is Spam Email and How to Stop it? の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
重要なポイント
- スパムメール(迷惑メール)は受信トレイに大量に届き、ビジネスや個人情報にリスクをもたらす可能性があります。
- 一般的なスパムの種類には、商業広告、マルウェア、賞金詐欺、株式プロモーション、フィッシングメールなどがあります。
- スパムメールに返信すると、メールアドレスが有効であることを確認され、迷惑メールの増加につながる可能性があります。
- DMARCを導入することで、受信メールの送信元を検証し、フィッシングのリスクを軽減できます。
- スパム対策として、メールの内容を慎重に確認し、既知のスパムアドレスをブロックし、メールアドレスの共有を慎重に行うことが重要です。
「スパムメールとは何か」「なぜ受信トレイに不要なメールが大量に届くのか」と疑問に思ったことがある人は多いでしょう。
スパムメールとは、大量に送信される迷惑メールのことで、広告や詐欺を目的としていることが多く、受信トレイに溜まり、セキュリティ上のリスクを生み出す可能性があります。
スパムを完全になくすことは容易ではありませんが、それが何であり、どのように機能するのかを理解することで、スパムを減らし、その悪影響から身を守るための対策を考えるうえで役立ちます。
スパムメールとは?
スパムメール(一般にジャンクメールとも呼ばれます)は、通常、広告、フィッシング、またはマルウェア拡散のために大量送信される迷惑メールのことです。
2024年には、世界中で1日あたり約3,610億通のスパムメールが送信されたと推定されています。
国別では米国が最多で、1日あたり約80億通のスパムメールが送信されているとされています。
これらの迷惑メールは受信トレイに溜まり、確認に時間を無駄にするだけでなく、セキュリティ上のリスクをもたらす可能性があります。
スパムメールとは何か、そしてどのように機能するのかを理解することは、その影響を軽減するための第一歩です。
スパムメッセージは、多くの場合、自動でメールを作成して送信するプログラムによって大量に送信されます。
しかし、攻撃者は「人間スパム」として、実際の人が1日に何百万通ものメッセージを手動で送信する方法を使うこともあります。
スパムメールの仕組み
攻撃者は、ボットと呼ばれる自動化ソフトウェアを使用しており、短時間で数千通、さらには数百万通のメールを自動的に作成し送信できます。
これらのプログラムは、公開ウェブサイト、ソーシャルメディア、または過去のデータ侵害からメールアドレスを収集し、大量の送信先リストを作成します。
メールアドレスが収集されると、攻撃者は広告、詐欺、または悪意のあるリンクを含むメッセージを送信します。
これらのメールは迷惑メールであるため、多くのメールプロバイダーはフィルターを使用してそれらを検出してブロックしていますが、攻撃者は常に手口を変えて対応しています。
例えば、リンクを偽装したり、偽のメールアドレスを使用したり、検出を回避するためにテキストではなく画像を使ったりすることがあります。
また、「ヒューマンスパム」と呼ばれるものもあり、これは人間が手動で送信するスパムメールを指します。
特にフィッシングのような、より標的を絞った攻撃で使用されます。
このような場合、攻撃者は受信者をだましてパスワードや金融情報などの機密情報を明かさせるために、受信者ごとに内容を変えたメッセージを送信することがあります。
最も一般的なスパムメールの種類について
- 商業広告
- プロモーションスパムは、スパムメールの中で最も一般的な種類の一つで、通常は同意なしに送信される一括広告として商品やサービス、特売情報などを宣伝します。
一部のプロモーションメールは無害な場合もありますが、多くは無関係なオファーで受信トレイをいっぱいにし、重要なメッセージを見つけにくくします。
また、これらは大量に送信されるため、通常は読まれることなく無視されたり削除されたりします。 - フィッシング
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フィッシングメールは、パスワード、クレジットカード番号、または社会保障番号などの機密情報を入力させることを目的としています。
これらのメールは、銀行や人気のあるサービスなどの信頼できる送信元から送られてきたように見せかけ、緊急性の高い言葉や不安をあおるメッセージを使って、迅速な行動を促すことがよくあります。
フィッシングメール内のリンクをクリックしたり添付ファイルをダウンロードしたりすると、個人情報の盗難や金銭的損失につながる可能性があります。 - マルウェア添付ファイル
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一部のスパムメールには、マルウェアやウイルスを含む危険な添付ファイルが含まれています。
これらのファイルを開くと、データを盗まれたり、ファイルを破損させられたり、攻撃者にシステムを操作される可能性のある悪意のあるソフトウェアにデバイスが感染するおそれがあります。
マルウェアを含む添付ファイルは、請求書、領収書、またはその他の一見正当な文書のように装われていることが多く、受信者が開くよう誘導されます。 - 詐欺とデマ
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詐欺メールやデマメールは、虚偽の約束や不安をあおる嘘を使って受信者をだまそうとします。
一般的な例としては、偽の宝くじ当選通知、遺産相続の申し出、または困っている「友人」からの緊急の助けを求めるメッセージなどがあります。
これらのメッセージは通常、欲望、恐怖、または同情といった感情を利用して、金銭や個人情報を引き出そうとします。
メールが詐欺かどうか判断できない場合は、一般的な挨拶、緊急性を強調するメッセージ、不審なリンクなどに注意してください。 - スピアフィッシングとビジネスメール詐欺(BEC)
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通常のフィッシングとは異なり、スピアフィッシングは特定の個人や組織を標的にします。
攻撃者は被害者について調査し、正当なものに見える高度に個別化されたメッセージを作成します。
ビジネスメール詐欺(BEC)は有名なフィッシング攻撃の一種で、攻撃者が経営幹部や取引先を装って従業員をだまし、資金や機密データを送金・送付させようとします。
これらのメールは個別に作り込まれていて説得力があるため、検出が非常に困難な場合があります。
スパムメールが与える影響
スパムメールは単に受信トレイを煩雑にするだけではありません。
実際には、個人生活やビジネス運営の両方に広範な影響を及ぼす可能性があります。
時間の損失から深刻なセキュリティリスクまで、これらの影響を理解することは、スパムを管理し最小限に抑えるうえで重要です。
- 生産性の低下
- スパムの最も明らかな影響の一つは、受信トレイが混雑することです。
大量の無関係なメッセージを整理することは貴重な時間を浪費し、作業の流れを妨げ、忙しい職場では生産性の低下や重要なメールの見逃し、正当なメールの誤分類につながる可能性があります。
また、これが原因でメールが意図せずスパムフォルダに振り分けられてしまうこともあります。 - セキュリティの脅威
- スパムは重大なセキュリティリスクでもあります。
多くのスパムメールには、悪意のあるリンクをクリックさせたり、有害な添付ファイルをダウンロードさせたりすることを目的としたマルウェア、ランサムウェア、またはフィッシング攻撃が含まれています。
これらの攻撃により、個人情報の盗難、身元のなりすまし、さらにはシステムの不正操作が発生する可能性があります。
最新のスパムフィルターはほとんどの脅威を検出しますが、一部は依然としてすり抜けるため、注意を怠らないことが重要です。 - 経済的影響
- スパムや関連する詐欺による経済的損失は深刻で、特にフィッシングは直接的なコストを伴い企業に大きな影響を与える可能性があります。 2023年にはデータ侵害による世界平均コストは445万ドルに達しました。 個人では銀行情報やクレジットカード情報が不正取得される可能性があり、企業では盗難に加えてインシデント対応、システム停止による損失、将来の攻撃に備えたITセキュリティの高額なアップグレード費用なども発生します。
- ネットワークとサーバーへの負荷
- スパムはITインフラにも負担をかけます。
組織では、スパムがサーバーに大量に届くことで、帯域幅の使用量やストレージ需要が増加し、システムに負荷がかかります。
この過負荷によりサーバー全体のパフォーマンスが低下し、正常なメールのやり取りが遅れる可能性があります。
その結果、ITチームは追加の負荷を管理するために時間やリソースを投入せざるを得なくなります。
スパムメールを防ぐ方法
スパムメールを完全になくすことはできませんが、大幅に減らすための効果的な対策があります。
まず、DMARCのような認証ツールを使用してメールセキュリティを強化することから始めてください。
DMARCはメッセージの送信元を検証し、フィッシング攻撃をブロックします。
メールアドレスの共有には注意し、スパムメールには返信しないようにしてください。
返信すると、あなたのメールアドレスが有効であることが確認され、さらに多くのスパムが送られてくる可能性があります。
スパムフィルターを使用する
GmailやOutlookなど、ほとんどのメールサービスには、不要なメールを受信トレイから自動的に振り分けるスパムフィルターが組み込まれています。
Gmailでは、スパム設定をカスタマイズしたり、不審なメールをスパムとしてマークしたりして、将来同様のメッセージを識別できるようにフィルターを学習させることができます。
Outlookにも、送信者をブロックしたり、迷惑メールを自動的にスパムフォルダへ移動したりする同様のツールがあります。
これらの機能を活用することで、受信トレイをより整理された安全な状態に保つことができます。
スパムを報告する
スパムメールに返信することは一般的に避けるべきです。
返信すると、あなたのメールアドレスが有効であることを攻撃者に知らせてしまい、さらに多くのスパムや標的型攻撃につながる可能性があります。
返信する代わりに、メールプロバイダーの「スパムを報告」または「フィッシングを報告」ボタンを使用してください。
スパムを報告すると、メールサービスに新しい脅威を知らせることになり、スパムフィルターの改善に役立ちます。
このオプションは通常、メール画面の「削除」ボタンの近くにあります。
配信停止は慎重に行う
ニュースレターやマーケティングメールの配信停止は不要なメッセージを減らす良い方法ですが、慎重に行う必要があります。
正当で信頼できる送信元からのメールにのみ「配信停止」リンクをクリックしてください。
メール認証プロトコルを有効にする
独自のメールドメインを管理している場合は、SPF、DKIM、DMARCなどのメール認証プロトコルを有効にすることが重要です。
これらのツールは、あなたのドメインから送信されたメールが正当なものであることを検証するのに役立ち、攻撃者があなたのアドレスを偽装することを困難にします。
多くのメールホスティングサービスでは、これらのレコードを設定するための手順ガイドを提供しています。
適切に構成された認証は、ドメインを保護するだけでなく、受信者へのメール到達率の向上にも役立ちます。
メールが不審に見える場合や、知らない送信者から送信されている場合は、「配信停止」をクリックすると、実際には攻撃者にあなたのアドレスを確認させたり、有害なウェブサイトへ誘導されたりする可能性があります。
判断に迷う場合は、配信停止するよりも、メールをスパムとしてマークするか送信者をブロックするほうが安全です。
文法の誤り、不自然な送信者アドレス、緊急性を強調する表現などの兆候にも常に注意してください。
PowerDMARCでメールを保護する
スパムメールは受信トレイを煩雑にするだけでなく、時間の損失からフィッシング、マルウェア、詐欺の被害につながる深刻なリスクをもたらします。
これらの脅威は個人と企業の両方に影響を及ぼし、生産性の低下、金銭的損害、ITインフラへの負担を引き起こします。
スパムを完全に防ぐことはできませんが、フィルターの使用、適切な報告、そして慎重な配信停止の対応によって大幅に減らすことができます。
メールセキュリティを強化する有効な方法の一つがPowerDMARCです。
DMARC認証を実装することで、PowerDMARCは正当なメールの送信元を検証し、フィッシングやなりすまし攻撃をブロックするのに役立ちます。
これにより、ドメインを保護し、メールセキュリティをより効果的に管理できるようになります。
PowerDMARCで受信トレイとビジネスを保護しましょう。
無料トライアルについて、ぜひお問い合わせください。
よくある質問
- スパムメールは違法ですか?
- はい。
多くの国では、米国のCAN-SPAM法のような法律により、迷惑メールの送信は違法とされています。
しかし、取り締まりは難しい場合があり、すべてのスパムが検出されたり処罰されたりするわけではありません。 - 攻撃者はどのようにして私のメールアドレスを入手するのですか?
- 攻撃者は、データ侵害、ウェブサイトやソーシャルメディアからの収集、メールアドレスリストの購入、または公開されている情報を自動ボットで収集することなどによってメールアドレスを入手します。
- 登録していないニュースレターはスパムと見なされますか?
- 一般的には、はい。
同意していないのにニュースレターを受信した場合、それはスパムと見なされます。
特に、迷惑で不要なマーケティングメッセージとして送られている場合は、スパムと判断されます。