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Microsoft365/Outlook利用環境でDMARCプロバイダーが必要となる理由

2025年4月14日
著者: Ayan Bhuiya
翻訳: 古川 綾乃

この記事はPowerDMARCのブログ記事 Why You Need a DMARC Provider if You Are Using Microsoft Office 365 or Outlookの翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


「Office 365を使っていればDMARCは不要では?」と思われがちですが、実際にはそうではありません
組織のメールシステムを包括的に保護するには、Office 365の標準セキュリティ機能だけでは十分とは言えません。
これらの機能は、主に受信側を対象としたフィッシング対策に限定されているからです。

そのため、組織のドメインを悪用してフィッシングメールを送信する悪意ある送信元への対策は、現在も別途必要です。
Office 365では、送信メールにおけるSPF/DKIM/DMARCの認証失敗の状況を分かりやすく一覧で把握したり、原因を特定するための詳細情報を確認したりする仕組みは、標準では提供されていません。
また、サードパーティ送信元に関する設定問題のトラブルシューティングも行えません。

主なポイント

  1. Office 365はDMARCを自動的に適用・管理する仕組みではないため、設定や運用は自社で継続的に行う必要があります。
  2. 集計(RUA)や詳細(RUF)レポートを設定していないDMARCレコードでは、正規・不正を問わず、誰が自社ドメインを使ってメールを送信しているのかを把握できません。
  3. Microsoft には、DMARCデータを可視化・分析するための専用レポートやインサイトツールが標準では用意されていません。
  4. PowerDMARCを利用することで、メール配信への影響を抑えながらDMARCポリシーを段階的に適用できます。
  5. なりすましの試行や設定ミス、正当な送信元を含めた全体像を可視化できます。

Office 365に関してよくある誤解と実際

Office 365には、迷惑メール対策やメールセキュリティゲートウェイなどの機能が標準で組み込まれています。
では、なぜOffice 365を利用していてもDMARCポリシーが必要なのでしょうか。

よくある誤解 現実
Microsoftの統合迷惑メールフィルターだけで十分 Office 365は受信側の脅威を防ぐ仕組みですが、送信メールが正しく認証され、受信者から信頼されるためにはDMARCが不可欠です。
Microsoft OutlookやOffice 365を使っているため、DMARCへの対応はすでに完了している MicrosoftはDMARCをサポートしていますが、設定や管理は行ってくれません。
自分でDMARCレコードを公開・監視する必要があります。Microsoftにはそのためのツールは提供されていません。
MicrosoftはDMARCレポートの可視性を十分に提供してくれる DMARCの集計レポートは、RUAタグで指定されたアドレスにXML形式の生データで送られます。
Microsoftにはこれらのレポートを解析・可視化するネイティブなツールやダッシュボードは存在しません。
Outlookしか使っていないから、他の送信元を気にする必要はない 実際には、Mailchimp、HubSpot、Salesforce、Zendeskなどのツールも使っている可能性があります。
DMARCプロバイダーは、すべての正当なサービスがドメインポリシーに沿って適切に認証されるよう支援してくれます。
DMARCを設定したら、すぐに“reject”ポリシーを適用してよい すべての送信元でSPF/DKIMの整合性が取れていない状態でp=rejectのポリシーを適用すると、正当なメールがDMARCに失敗し、受信側のサーバに拒否される可能性があります。
Microsoftは外部からのドメインなりすましも防いでくれる Microsoftが制御できるのは、自社が正規に送信するメールのみであり、第三者が自社ドメインになりすまして送信するメールは防げません。
DMARCプロバイダーを使えば、たとえ攻撃者がMicrosoftを使用していなくても、なりすましメールが受信者に届くのを防ぐことができます。

まとめ

たとえMicrosoft Office 365やOutlookを使用している場合でも、DMARCプロバイダーは必要です。
その理由は以下の通りです。

なぜPowerDMARCの「DMARC Office 365設定」が必要なのか?

1. DMARCレコードの公開はゴールではありません
p=noneポリシーでRUA/RUFタグを含まないDMARCレコードを公開しても、実用的な可視性や対策は得られません。
技術的には正しい設定ですが、セキュリティ強化や運用上の可視性という点では、十分な効果は得られません。
「none」ポリシーでは、DMARCに失敗したなりすましメールに対して何の処理も行われません。
さらに、RUA/RUFタグがなければ、正規・偽装を問わず、自分のドメインを使って誰がメールを送っているのかを把握する手段がありません。
2. メールエコシステムの完全な可視化を実現
自分のドメインをなりすまそうとしている相手を把握するためには、PowerDMARCが必要です。
PowerDMARCは、DMARCレポートを処理・分析し、分かりやすい形式で表示します。
Office 365ではDMARCレポートの可視性がなく、レポートは複雑なXMLファイルとして受信箱に送られてきます。
3. 設定ミスの早期発見
PowerDMARCは、ドメインへのなりすまし試行だけでなく、Office 365でDMARC対応済みのメールに関する設定ミスも可視化します。
そのため、すべての送信者がDMARCに準拠していることを確認できます。
4. 安全にポリシーを適用へ移行
可視性がないままDMARCポリシーをp=rejectに変更すると、正当なメールが受信者に届かなくなり、配信性が低下します。
Office 365にはDMARCに関する可視性やレポート機能がないため、PowerDMARCが人間に読みやすい形式でそれを提供します。

よくある質問(FAQs)

1. PowerDMARCはOffice 365と統合できますか?
はい、PowerDMARCはOffice 365とシームレスに統合できます。
2. Microsoft 365の管理ポータルとどう統合されるのですか?
Microsoft 365の管理ポータルと統合する必要はありません。
PowerDMARCが生成したDMARCレコードを、DNSホスト(※ここでの「FAR Cloud」は、DNS管理サービスを指します)を通じてドメインのDNSに公開するだけです。
3. PowerDMARCの提供内容はMicrosoftが提供するものとどう違うのですか?
MicrosoftのAPTは受信側のフィッシング攻撃からの保護を提供しますが、PowerDMARCはDMARCの導入を支援し、なりすましや偽メールの送信からドメインを守る役割を果たします。
両者は異なる役割を持っています。
MicrosoftはDMARCに関する可視性を提供していないため、十分な確認を行わずに強制ポリシーを適用すると、メール配信に問題が生じる可能性があります。
DMARCは「集計レポート」と「フォレンジックレポート」の2種類を送信しますが、PowerDMARCはこれを詳細に可視化し、正当な送信元が拒否されていないか、悪意ある送信元が拒否されているかを確認できます。
4. PowerDMARCの価値提案は?
自分のドメインからのメール送信を他人にされるリスクを減らし、自分の名前でスパムや詐欺を行う悪意ある送信者に対して可視性を持つことができます。

結論

Microsoft Office 365やOutlookを使っていても、メールのなりすましやドメイン偽装から完全に保護されているわけではありません。
Microsoftは受信側の脅威には強力な保護を提供しますが、送信側のドメイン保護(DMARCの実装・監視・ポリシー適用)は、すべてドメイン所有者の責任です。

PowerDMARCのようなDMARCプロバイダーは、可視性・制御・セキュリティの不足を補ってくれます。
ドメインの監視だけでなく、積極的な防御を可能にします。

メールドメインのセキュリティを本気で強化し、配信性を改善し、認証状況に関する実用的なインサイトを得たいなら、 PowerDMARCは、Office 365環境におけるDMARC運用を補完する手段の一つです。
詳細については、無料トライアルのご利用やお問い合わせをご検討ください。