マーケティングメールの到達率低下を解決し、受信トレイへ確実に届けるための認証設定と運用ポイントの解説イメージ図

マーケティングメールが顧客の受信トレイに届かない問題


著者: Ahona Rudra
翻訳: 古川 綾乃

この記事はPowerDMARCのブログ記事 PowerDMARC Dominates G2 Summer Reports 2025 in the DMARC Software Categoryの翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


多くの企業は、「送信」をクリックすればメールは確実に届くものだと考えがちです。
しかし、マーケティングメールがスパムフォルダに振り分けられたり、受信トレイに届かなかったりすると、メールが読まれないだけでなく、信頼や収益、さらにはビジネス機会の損失にもつながりかねません。

Statistaの調査によると、2023年にはメールの45.6%がスパムフォルダに振り分けられました。
さらに、メールプロバイダが送信者要件を厳格化しているため、受信トレイに届くことはこれまで以上に難しくなっています。
本ガイドでは、マーケティングメールが顧客の受信トレイに届かない原因と、到達率や受信トレイ配信率を効果的に改善する方法を解説します。

主なポイント

  1. 正当なマーケティングメールであっても、相当数が受信トレイに届かず、顧客や収益の損失につながっています。
  2. 主な原因としては、高いスパム率、ブラックリストに登録されたIPやドメイン、不足または誤った認証(SPF、DKIM、DMARC)、不適切なメール形式などが挙げられます。
  3. 許可を得た購読者のみのリストを維持すること、送信者としての評価を高く保つこと、そして有効なドメイン認証を行うことは、到達率の向上には不可欠です。
  4. 主要なプロバイダは、受信トレイへの確実な配信を実現するために、適切なメール認証設定と継続的な監視を求めています。
  5. PowerDMARCのようなツールは、認証設定や評価の監視を簡素化し、メール配信の成果向上を支援します。

メールが配信されない主な理由

ここでは、メールが本来届くべき受信トレイに届かない主な理由をご紹介します。

認証の不備
現在では、メール認証は必須となっています。
Google、Yahoo、Microsoftは、ユーザーをメールベースの脅威やスパムから保護するために、大量送信者に対して適切な認証(SPF、DKIM、DMARC)の設定を求めています。
これらの要件を満たしていない場合、メールが受信トレイに届かない可能性があります。
昨年、Gmail宛てに送信するメールについて、何らかの認証設定を必須としました。
その結果、Gmailユーザーが受信する未認証メールは75%減少しました。
これにより受信トレイの安全性が向上し、数十億件にのぼる悪意のあるメールを、より高い精度でブロックできるようになりました。
Google
高いスパム率
スパムフィルタはますます高度化しており、不審なコンテンツを迅速に検出します。
「free gift」「no cost」「this isn’t junk」といったフレーズは、即座にスパム判定される可能性があります。
また、不適切な書式、過度な句読点の使用、文法ミスなども、フィルタリングされる可能性を高めます。
目安として、スパム率は0.3%未満に抑えることが望ましいとされています。
AI生成コンテンツを使用する場合でも、そのままコピー&ペーストするのではなく、人にとって読みやすい内容に整え、自分の視点を加えた自然なトーンになっているかを確認しましょう。
低い送信者評価
メールプロバイダーは、送信者の配信状況を継続的に監視しています。
メールが頻繁に無視されたり、バウンスしたり、スパムとして報告されたりすると、送信者評価は低下します。
不適切な配信運用や低いエンゲージメントが続くと、正当なメールであっても次第にブロックされる可能性があります。
Poor Sender Reputation
ブラックリスト登録済みのIPまたはドメイン
ブラックリストに登録されたIPアドレスやドメインから送信している場合、メールが本来の受信者に届く可能性は低くなります。
メールプロバイダーは、これらの送信元を信頼できないものとして扱います。
これは、未承認・不正・悪意のあるコンテンツからユーザーを守るため、該当メールをブロックまたはフィルタリングしているためです。 PowerDMARCのレピュテーション・モニタリング機能を利用すれば、200以上のリアルタイムDNSブラックリストのいずれかに登録されていないかを確認できます。
Blacklisted IP or Domain
高いバウンス率
古い、無効、または入力ミスのあるメールアドレスは、配信リソースを無駄にするだけでなく、到達率を損ない、バウンス率の上昇につながります。 そのため、関連性の高い購読者のみで構成された、クリーンな許可ベースのリストを維持することが重要です。

メール到達率の問題を解決する方法

ここでは、メール到達率を改善するための具体的な対策をご紹介します。

送信者評価を維持する
良好な送信者評価を確立・維持することで、メールプロバイダーとの信頼関係を築きやすくなります。
新しいIPアドレスを使用する場合は、最初から大量配信を行うのではなく、段階的に送信量を増やすウォームアップを実施しましょう。
Google Postmaster Toolsのようなツールを活用し、ドメイン評価の推移を定期的に確認することも重要です。
メールコンテンツを最適化する
メッセージの内容が関連性の高いものであり、パーソナライズされ、受信者にとって価値のある内容であることを確認してください。
単に製品やサービスを売り込むのではなく、受信者に価値を感じてもらうことが重要です。
また、メッセージはRFC 5322で定義されているInternet Message Formatの標準に従って適切に書式設定する必要があります。
AIテキストチェッカーでメッセージをチェックすることで、トーンの不一致や不自然な表現、スパムフィルタに検知されやすい構成を事前に確認できます。
適切な認証を設定する
SPF、DKIM、DMARCレコードが正しく設定されていることを確認しましょう。
PowerDMARCは、ワンクリックでDNSに公開できるレコード作成の自動化ツールを提供しており、設定作業を簡素化できます。
ドメイン認証を適切に行うことで、時間の経過とともに到達率の向上が期待でき、主要メールプロバイダーの要件への対応にもつながります。
Set Up Proper Authentication
メールリストをクリーンに保つ
無効または古いアドレスを削除し、ダブルオプトインを導入することで、実際に利用意思のあるユーザーのみが登録される状態を保ちましょう。
無関係な購読者を大量に抱えることは利益につながらず、むしろ到達率の低下を招く可能性があります。
配信停止を簡単にする
GoogleやYahooなどのメールプロバイダーは、受信トレイへの配信においてユーザー体験を重視しています。
そのため、プロモーションやマーケティングメールには、明確なワンクリックの配信停止リンクやボタンを設置することが重要です。
これにより、ユーザーはメールを継続して受信するかどうかを自ら選択できるようになります。
その結果、スパム報告のリスクを抑えることができます。
Make Unsubscription Easy
到達率を監視する
DMARCレポートデータを監視することで、到達率に関する課題を継続的に把握できます。
当社のDMARC Analyzerを使用すれば、送信メールのトラフィックや送信元を一元的に把握できます。
PowerDMARCは直感的なダッシュボードと視覚的に分かりやすいレポートを提供し、継続的な監視をサポートします。
Monitor Your Deliverability

高度な戦略

ここでは、マーケティング戦略をさらに強化するための実践的なポイントをご紹介します。

SPFの制限内に収める
SPFレコードには、最大10回までのDNSルックアップという制限があります。
この制限を超えると、SPF認証が正しく判定されなくなり、メールの拒否やスパム振り分けにつながる可能性があります。
これを回避するために、SPFルックアップツールでレコードの状態を確認しましょう。
可能であればメカニズムを統合またはフラット化し、使用していないサードパーティサービスを削除して、SPFレコードを簡潔かつ仕様に沿った状態に保つことが重要です。
SPFの制限内に収める
SPFレコードには、最大10回までのDNSルックアップという制限があります。
この制限を超えると、SPF認証が正しく判定されなくなり、メールの拒否やスパム振り分けにつながる可能性があります。
これを回避するために、SPFルックアップツールでレコードの状態を確認しましょう。
可能であればSPFの仕組みを整理・統合し、使用していないサードパーティサービスを削除して、SPFレコードを簡潔かつ仕様に沿った状態に保つことが重要です。
BIMIを導入する
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)を導入すると、検証済みのブランドロゴを受信者の受信トレイに表示できます。
これにより、信頼性やブランド認知度が向上し、エンゲージメントの改善が期待できます。
効果的にセグメント化する
適切なメッセージを、適切な相手に届けることが重要です。
オーディエンスをセグメント化し、それぞれに合わせてコンテンツを最適化することで、エンゲージメントの向上が期待できます。
計画的にA/Bテストを実施する
件名、送信時間、コンテンツのレイアウトなどをテストし、エンゲージメントを高める要素を特定しましょう。
開封率の向上は、結果として到達率の改善にもつながります。

よくある質問

なぜコンテンツが良質でもスパムに振り分けられるのでしょうか?

メール認証の不足、低いドメイン/IP評価、ブラックリスト登録、高いスパム率などが原因で、コンテンツが良質であっても受信トレイに届かない場合があります。

メールがブロックされているかどうかを確認するにはどうすればよいですか?

バウンスバックメッセージ(SMTPエラーコード)を確認し、利用している送信プラットフォームのメールログを分析することで、ブロックの有無を確認できます。
また、開封率や配信率が突然低下した場合も、フィルタリングやブロックが発生している可能性を示す重要なサインです。

送信頻度は到達率に影響しますか?

はい、影響します。
送信量が急激に増加すると、スパムフィルタが作動する可能性があります。
そのため、IPアドレスのウォームアップを行い、送信量を段階的に増やすことが推奨されます。

低い到達率を改善するにはどのくらいの時間がかかりますか?

一般的に、改善には数週間から数か月かかります。
送信者評価の回復には、SPF・DKIM・DMARCの適切な設定、スパム苦情の削減、メールリストのクリーンアップ、メールプロバイダーとの信頼関係の段階的な再構築といった継続的な取り組みが必要です。

まとめ

メール到達率は、もはや軽視できる要素ではありません。
高いスパム率はマーケティング活動の成果を阻害し、顧客が競合へ流れる原因にもなります。
また、期限が重要なメッセージが適切なタイミングで届かなくなるリスクもあります。

SPF・DKIM・DMARCレコードを適切に設定し、メール配信のベストプラクティスを実践することで、ROIの向上やマーケティング成果の拡大といった長期的なメリットが期待できます。
メール到達率を改善したいが、何から手を付ければよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そのような場合、にぜひご相談ください。