550エラーの原因と対策

「550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay」エラーメッセージの修正方法


著者: Ahona Rudra
翻訳: 逆井 晶子

この記事はPowerDMARCのブログ記事 Fix “550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay” Error Message の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


メールを送信しようとした際に「550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay」というエラーメッセージが表示された場合は、この記事を読んでみて下さい。
重要なメールを送信できなかったときの苦しさは、経験した人にしかわかりません。

しかし、この問題はあなただけではありません。
この「sender not authorized for relay」エラーは、受信側のメールサーバーが送信者を正規の送信者として認識しないときに発生します。

この問題を解決することは、メールの配信問題を防ぐために不可欠です。
この記事では、このエラーの意味、原因、そして最も重要な解決方法について詳しく解説します。
ぜひ最後までおつきあいください。

重要なポイント

エラーの理解
「550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay」エラーは、送信サーバーがリレー許可されていないときに発生します。
主な原因
SPF、DKIM、DMARC設定の誤り、SMTP認証の不備、IPのブロックリスト登録、サーバー設定の制限などが原因となります。
症状の認識
メールのリレーエラーメッセージによるバウンス、不安定なメール配信、スパム扱いまたは未配信が主な症状です。
トラブルシューティング手順
IT管理者はサーバー設定や認証プロトコルの確認、ブロックリストの確認、SMTP設定のテストを行い、ユーザーは問題の範囲特定、受信者との連絡、エラーレポートの共有が必要です。
予防措置
メールサーバー設定の定期的な更新、正規SMTPサーバーの使用、DMARC・SPF・DKIMの適切な実装でリレー問題を防止できます。
継続的な問題への対応
問題が続く場合は、IT部門へのエスカレーション、受信側メールサポートへの連絡、第三者セキュリティソリューションの導入を検討しましょう。

「Sender Not Authorized for Relay」とは?

「Sender Not Authorized for Relay」というエラーは、その名の通り、送信者がメールリレーの許可を受けていないときに発生します。
リレーとは、メールがユーザーの受信箱に届くまでに、サーバーからサーバーへと中継される仕組みです。
オープンリレーは、認証なしでメールを送信できるサーバーで、セキュリティがほぼ皆無のため、サイバー攻撃に非常に弱いです。

一方、制限付きリレーでは、認証されたメールのみが通過を許可されます。
そのため、制限付きサーバーを通じてメールを送ろうとすると、「Outlook sender not authorized for relay」のようなエラーが出るのです。

「Sender Not Authorized for Relay」エラーの主な原因

このエラーの主な原因は、適切な認証の欠如です。
ただし、それ以外にも以下のような原因があります。

エラーの主な原因

1.SPFレコードの問題

送信元IPがドメインのSPFレコードに含まれていない場合、「Sender Not Authorized for Relay」エラーが発生する可能性があります。
SPF認証では、受信サーバーが送信ドメインのSPFレコードを確認し、許可された送信者かどうかを判断します。
このレコードに送信IPが記載されていない場合、許可されていないものと見なされ、SPF認証に失敗します。

2.DKIMまたはDMARCの失敗

DKIMやDMARCの認証に失敗すると、厳格な認証ポリシーが適用されている場合、「Sender Not Authorized for Relay」エラーにつながることがあります。
DKIMは、設定ミス、DNSレコードの欠如、送信中のメール改竄などにより失敗する可能性があります。
また、ドメインのDMARCポリシー「p=reject」に設定されている場合、SPFおよびDKIMの整合性に失敗したメールはブロックされ、認証されていない送信者からのリレーが拒否されます。

3.メールサーバー設定の誤り

メールサーバーの設定ミスには、SMTPリレーの問題や古いセッションの使用などが含まれます。
メールサーバーの認証プロトコルを更新していない場合、このエラーが発生する可能性があります。
また、誤ったポート番号などの設定も原因となります。

4.IPのブロックリスト登録およびドメイン制限

メールサービスプロバイダがIPアドレスをブロックしたり、ドメインをブロックリストに追加した場合、問題が発生します。
ブロックリストに登録されたドメインは、メールリレーができなくなります。

さらに、一部のドメインでは、認証されたユーザーのみがそのドメインを使ってメールを送信できるよう、厳格な制限を設けている場合があります。
DNSおよびIPのブロックリスト監視ツールを使って、自ドメインがブロックされていないか確認することができます。

5.SMTP認証の誤設定

SMTPサーバーでは、送信者が正規のユーザーであることを確認するために認証が必要です。
認証設定が誤っていると、サーバーはメールを拒否し、「Sender Not Authorized for Relay」エラーが発生します。
この問題は、不正なユーザー名やパスワードの使用、またはメールクライアントに認証設定がされていないことが原因で起こります。

6.異なるネットワークからの送信

一部のメールサービスプロバイダは、自社ネットワークに接続しているユーザーにのみSMTPリレーアクセスを許可しています。
異なるネットワークからリレーを試みると、SMTPサーバーがセキュリティ上の理由で即座にブロックすることがあります。

リレーエラーの症状と影響の認識

リレーエラーは、単にメール送信を妨げるだけでなく、コミュニケーションや業務の流れにも支障をきたします。
以下は、「550 5.7.367 Sender is Not Authorized for Relay」エラーを識別する方法と、その影響です。

リレーエラーの代表的な兆候

1.エラーコード付きのメールバウンスの増加
次のようなメッセージを含む送信失敗通知を受け取るようになります。
  • 550 5.7.1 Unable to relay
  • Relay access denied
  • Sender not authorized for relay
2.不安定なメッセージ配信
特定の受信者の受信箱にのみメールが届かず、他の宛先には正常に配信される場合、送信サーバーと受信サーバー間に制限がある可能性があります。
3.受信はできるが送信できない
受信は問題なく行えるのに、メール送信のみが失敗したり、以前は送れたメールが突然失敗し始めた場合、リレー関連の問題である可能性があります。
4.メールがスパム扱いまたは未配信になる
ドメインのSPF、DKIM、DMARCレコードが正しく設定されていないと、メッセージがスパムとしてマークされたり、拒否されることがあります。

ユーザーへの影響

リレーエラーは、重要なメールメッセージの送信を妨げることで、コミュニケーションに影響を与える可能性があります。
この問題は、重要なメールがユーザーの受信箱に届かなくなることで、ビジネスに悪影響を及ぼします。

これらの問題に迅速に対応しないと、メールシステム全体に影響を及ぼし、大きな損失を招く可能性があります。
以下は、このエラーによってユーザーが直面する可能性のある問題の概要です。

  1. メールのバウンス率の増加
  2. メールの配信成功率の低下
  3. メールのスパム判定率の上昇

ユーザー影響に関する主要な統計と事例

「550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay」エラーのトラブルシューティング

あなたがIT管理者であっても、ドメインを通じてメールを送信しようとしている一般ユーザーであっても、以下の方法で「sender not authorized for relay」エラーを解決できます。

IT管理者向け

このエラーに対処するために、IT担当者が取るべき主な手順は以下の通りです。

1.メールサーバー設定の確認
まずSMTPサーバーの設定を確認してください。
ポート番号、サーバーアドレス、認証プロトコルの最新状態など、主要な設定項目を見直します。
ルールの変化に応じて定期的に更新することが重要です。
2.メール認証プロトコルの確認と更新
メールリレーシステムの正常動作には、最新の認証プロトコルが重要な役割を果たします。
DMARC、SPF、DKIMなど、リレーエラー防止に不可欠な認証設定を正しく構成してください。
3.ブロックリストおよびホワイトリストの確認
ESP(メールサービスプロバイダ)によってドメインがブロックされていないか確認してください。
オンラインのDNSチェックツールを利用して確認し、ブロックされていれば解除手続きを行います。
さらに、ユーザーのIPアドレスをホワイトリストに登録することでメール送信失敗を防げます。
4.SMTP構成とリレー許可のテスト
SMTPリレー許可設定が正しいか確認します。
認証されたユーザーまたはサーバーがリレーできるように設定されている必要があります。
オンラインの送信テストツールを活用して、設定が正しく機能しているかを確認してください。

エンドユーザー向け

エンドユーザーも、自身のメール通信がこのエラーによって妨げられないよう、以下のような対策を取ることができます。

1.問題の範囲を特定する
まずは、どの範囲でエラーが発生しているかを特定してください。
すべての宛先で発生しているのか、特定の宛先のみなのかを確認することで、原因の切り分けが可能になります。
また、別のメールクライアントから送信を試すことで、特定のアプリケーションに起因する問題かどうかも判断できます。
2.受信者との連絡を取る
特定のドメインにメールを送ったときだけエラーが出る場合は、受信者に連絡を取りましょう。
受信者側で受信制限が設定されている可能性がありますので、自分のドメインやメールアドレスを受信許可リストに追加してもらうよう依頼してください。
3.エラーレポートをITチームに転送する
各エラーメッセージには意味があります(参考:SMTPエラーコードの解説)。
原因がわからない場合は、エラーメッセージ、送信時刻、宛先アドレスなどの詳細情報をIT部門に共有し、原因特定と対応を依頼してください。

今後のリレーエラー防止策:ベストプラクティス

リレーエラーを一度修正しただけでは十分ではありません。
再発を防ぐためには、定期的な確認や設定の見直しといった継続的な予防措置が必要です。

SMTPログを定期的に監視し、強固な認証プロトコルを実装し、メールサーバーソフトウェアを常に最新の状態に保つようにしましょう。
さらに、ユーザーに対して適切なメールセキュリティの知識を教育し、メールクライアントの設定を正しく行うことで、不正なリレー送信を防止できます。

リレーエラー防止のベストプラクティス
1.メールサーバー設定を常に最新に保つ
メールの設定は、変化するトレンドやポリシーに常に適応している必要があります。
設定を適時更新することで、構成ミスやエラーのリスクを軽減できます。
2.正規のSMTPサーバーのみを使用する
認証済みのSMTPサーバーを使用することで、リレーメールが改竄されるリスクを最小限に抑えられます。
検証済みのSMTPサーバーは、メールが拒否されるリスクを低減します。
リモートサーバーには、安全な認証方式を使用してSMTPリレーが行えるように設定してください。
3.認証プロトコルを正しく実装する
DMARC、SPF、DKIMなどの認証プロトコルを正しく設定して、送信メールを認証してください。
設定方法に不安がある場合は、DMARCソリューションを利用して設定を自動化するのも有効です。

問題が解決しない場合の対処方法

すべての対策を試しても問題が解消しない場合、次の対応策を講じてください。

1.ITチームへのエスカレーション
自分で修正できない場合は、問題をIT部門に引き継いでください。
DNS関連の設定を追跡・修正するための専用ツールも存在し、IT担当者がそれらを活用して問題を解決します。
2.受信者側のメールサポートチームへの連絡
送信側のドメインに問題がない場合でも、受信者側の設定に起因するエラーであることがあります。
受信者と連携し、そのメールサポート担当と協力して原因を特定しましょう。
3.サードパーティのセキュリティサービスの導入の検討
高度なフィルタリング、認証、モニタリング機能を備えた外部サービスを利用して、継続的な問題を解決します。
信頼性の高いサードパーティサービスを使用することで、メールの配信成功率も向上します。

まとめ

「550 5.7.367 Sender Not Authorized for Relay」エラーは、よくあるメールリレーエラーの一つです。
この問題は、適切な対策によって解決・予防が可能です。
メール認証プロトコルの適切な管理、サーバー設定の見直し、リレーエラーを特定・修正するツールの活用によって、信頼性の高いメール通信を維持することが可能です。