Gmailの2025年送信者要件強化とメール拒否について解説するイメージ画像

Gmailの2025年要件強化:知っておくべきポイント


著者: Ahona Rudra
翻訳: 東條 百々朱

この記事はPowerDMARCのブログ記事 Gmail Enforcement 2025: Google Begins Rejecting Non-Compliant Emails の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの国内正規代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


主なポイント

  1. 2025年11月から、Gmailは要件を満たさない一括送信メールに対し、単にフィルタリングや警告を行うだけでなく、配信を一時的に遅延させたり、拒否したりする対応を強化します。
  2. Postmaster Toolsによる注意喚起に加え、要件を満たさないメールではSMTPレベルの一時的または恒久的な拒否(4xx/5xxエラー)が発生する可能性があります。
  3. GoogleのPostmaster Toolsでは、送信者がGmailの送信者要件を満たしているかどうかを確認するためのコンプライアンス情報が提供されています。
  4. メール到達率を維持するには、SPF、DKIM、DMARC、有効な正引き・逆引きDNSレコード、TLS、低い迷惑メール率など、Googleが定める技術要件を満たすことが重要です。
  5. 組織が早急に実施すべき対応には、メール認証設定の監査やPostmaster Toolsによるコンプライアンス状況の確認などがあります。

Googleは、メール送信者に対する要件の適用をさらに強化しています。
2025年11月以降、Gmailでは要件を満たさないメッセージに対し、単に警告したり迷惑メールとしてフィルタリングしたりするだけでなく、配信を一時的に遅延させたり、拒否したりする可能性があります。

これは、2024年から段階的に進められてきた送信者要件の適用が、さらに厳格化されることを意味します。
Gmailの個人アカウント宛てに1日5,000通以上のメールを送信する一括送信者は、特にこれらの要件へ対応する必要があります。
Gmailの送信者要件を改めて確認し、必要な対策を進めましょう。

適用方針の変化

2024年2月、Googleは受信トレイを迷惑メール、フィッシング、スプーフィングから保護するため、新しい送信者要件の適用を開始しました。
これには、メール認証の設定、より厳格な配信停止要件、迷惑メール率に関する基準などが含まれています。
これまでGoogleは、Postmaster Toolsなどを通じた注意喚起や、一部の要件を満たさないメールに対する一時的なエラーなど、段階的に要件を適用してきました。

2025年11月以降は、Googleによる要件の適用がさらに強化されます。
主要な要件を満たさないメールは、単にフィルタリングされるだけでなく、SMTPレベルで一時的なエラー(4xx)または恒久的なエラー(5xx)として拒否される可能性があります。
つまり、送信者要件への対応は、Gmail宛てのメール到達率を維持するうえで、これまで以上に重要になります。

Gmailの2025年要件強化で変わること

Googleの方針は、メール送信者に対して技術要件への確実な対応を求める方向へ進んでいます。
これまでも送信者レピュテーションはメール到達率を左右する重要な要素でしたが、現在ではそれに加えて、メール認証やDNS、TLS、配信停止などの技術要件を満たしているかどうかが、より重要になっています。
良好な送信者レピュテーションを維持するだけではなく、Googleが定める送信者要件へ継続的に準拠することが求められます。

Gmail送信者コンプライアンスの主な技術要件

項目 要件 要件を満たさない場合
SPF・DKIM・DMARC SPFとDKIMを適切に設定し、DMARC認証に必要なドメインアライメントを満たす必要があります。 認証要件を満たさない場合、メッセージが一時的または恒久的に拒否される可能性があります。
DMARCポリシー 一括送信者はDMARCを設定する必要があり、最低でもp=noneが求められます。 要件を満たさない場合、メッセージが一時的または恒久的に拒否される可能性があります。
TLS暗号化 メール送信時にTLS接続を使用する必要があります。 要件を満たさない場合、メッセージがブロックされる可能性があります。
正引き・逆引きDNS 送信元IPアドレスに有効なPTRレコードを設定し、そのホスト名が正引きDNSで送信元IPアドレスと適切に対応している必要があります。 DNS設定に問題がある場合、メッセージが拒否される可能性があります。
ワンクリック・サブスクリプション解除 対象となるマーケティングメールや購読メールでは、ワンクリックでサブスクリプションを解除できる仕組みを用意し、配信停止リクエストへ所定の期間内に対応する必要があります。 要件への非準拠として扱われ、メール到達率へ影響する可能性があります。
低い迷惑メール率 Google Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.3%未満に維持する必要があります。 迷惑メール率が高い状態が続くと、メールの配信制限や拒否につながる可能性があります。

Gmailのエラーコードについて詳しく確認したい場合は、Googleが公開しているSMTPエラーコードや送信者向けガイドラインを確認してください。
簡単に言えば、SPF、DKIM、DMARCなどの認証要件や、その他の主要な送信者要件を満たしていない場合、Gmail宛てのメールが正常に配信されない可能性があります。

Postmaster Tools v2

Postmaster_Tools_v2

Google Postmaster Toolsは、Gmail宛てにメールを送信する送信者が、迷惑メール率や認証状況などを確認するための重要なツールです。
送信者は、従来のレピュテーション情報だけでなく、Gmailが定める送信者要件への準拠状況にも注意する必要があります。

要件を満たしていない項目がある場合は、メールが一時的または恒久的に拒否される可能性があるため、問題を早めに特定して修正することが重要です。
つまり、良好なレピュテーションを維持することに加え、SPF、DKIM、DMARC、DNS、TLS、配信停止などの技術要件を継続的に確認する必要があります。

Gmailの要件とYahoo、Microsoft、Appleの動向

送信者要件を強化しているのはGoogleだけではありません。
メール業界全体で、認証や配信停止などに関する送信者要件が厳格化しています。
Yahooも2024年から、メール認証やワンクリック・サブスクリプション解除など、一括送信者を対象とした要件の適用を開始しました。

Microsoftも2025年に、大量送信者を対象としたSPF、DKIM、DMARCなどの要件を強化しました。
Appleを含む主要なメールサービスでも、メール認証や送信者の信頼性を重視する流れが続いています。
こうした動きから、メール業界全体が、送信者の身元を適切に認証し、受信者が不要なメールを簡単に停止できる環境の整備を重視していることが分かります。

Gmail送信者要件の適用スケジュール

日付 内容
2024年2月 Googleが新しい送信者要件の適用を開始しました。
2024年4月 Googleが一部の要件を満たさないメールに対する拒否を段階的に開始しました。
2024年6月 ワンクリック・サブスクリプション解除要件への対応が本格化しました。
2025年5月 Microsoftが大量送信者向けの新しい要件の適用を開始しました。
2025年11月 Gmailで送信者要件の適用がさらに強化され、要件を満たさないメールが一時的または恒久的に拒否される可能性が高まります。

Gmailの送信者要件強化に備える方法

要件への対応を先送りせず、現在のメール送信環境を確認することが重要です。
メール到達率へ影響が出る前に、以下の項目を確認してください。

1.メール認証を確認する
SPF、DKIM、DMARCレコードが正しく設定されていることを確認してください。
DMARC認証に必要なドメインアライメントが適切に行われていることも確認します。

一括送信者の場合、DMARCポリシーが最低でもp=noneに設定されていることを確認してください。
また、認証状況を十分に監視したうえで、可能であればp=quarantineやp=rejectへの移行を検討してください。
2.技術設定を確認する
メール送信時にTLSを使用してください。
送信元IPアドレスに有効なPTRレコードが設定され、正引きDNSと逆引きDNSが適切に対応していることを確認してください。

また、HELO/EHLOで使用するホスト名など、メールサーバーの設定も確認してください。
メールの形式がRFC 5322などの関連するメール標準に準拠していることも重要です。
3.ワンクリック・サブスクリプション解除を実装する
対象となるマーケティングメールや購読メールでは、List-UnsubscribeおよびList-Unsubscribe-Postヘッダーを適切に設定してください。
また、配信停止リクエストにはGoogleが定める期間内に対応できる仕組みを整えてください。
4.迷惑メール率を監視する
Google Postmaster Toolsで確認できる迷惑メール率を0.3%未満に維持してください。
可能であれば、0.1%未満を目安に低い水準を維持することが望ましいでしょう。
Postmaster Toolsを定期的に確認し、迷惑メール率が急激に上昇していないか監視してください。
5.Postmaster Toolsで準拠状況を確認する
Google Postmaster Toolsを利用して、送信ドメインの状態や送信者要件への準拠状況を定期的に確認してください。
また、メールサーバーで4xxまたは5xxのSMTPエラーが増加していないか監視することも重要です。
エラーの増加は、設定や送信方法に問題が発生していることを示している可能性があります。

Gmailの送信者要件へ継続的に準拠するための次のステップ

SPF、DKIM、DMARC、TLS、DNS、配信停止の仕組みを含め、メール送信環境全体を監査してください。
Google Postmaster Toolsを使用して、送信ドメインの状態や要件への準拠状況を定期的に確認してください。

マーケティングチームとITチームの双方で、新しい送信者要件とその適用方針を共有してください。
また、継続的なコンプライアンスを維持するために、PowerDMARCのようなドメインセキュリティおよびメール認証管理プラットフォームの活用も検討できます。

今後の展望

Gmailによる送信者要件の強化は、メールにおける透明性と信頼性を高めるための大きな流れの一部です。
目的は単に送信者を制限することではなく、受信者を迷惑メールやフィッシング、スプーフィングから保護し、正規の送信者から届くメールをより安全に利用できる環境を整えることにあります。
要件を適切に満たしている送信者にとっても、こうした取り組みにはメリットがあります。

悪意のあるメールや認証設定に問題のあるメールが適切に処理されることで、正規のメールを受信者へ届けやすい環境につながることが期待されます。
まだメールインフラストラクチャの監査を実施していない場合は、現在の認証設定や送信環境を確認しましょう。
Gmailの送信者要件への準拠について支援が必要な場合は、PowerDMARCをご利用ください。

PowerDMARCでは、ドメイン認証、コンプライアンス監視、メール到達率の改善を支援しています。
メール認証を適切に管理し、安定したメール配信を維持するために、ぜひお問い合わせください。