BIMI導入支援サービス

BIMI導入支援サービス

BIMIは、Gmail、Google Workspace、Apple Mail、Yahoo!メールなどで、受信箱内のメールに企業のシンボルマークを表示する仕組みです。
以下の手順で設定を行うことで、メールソフト上で、企業のシンボルマークが表示されるようになります。

  1. SPF、DKIM、DMARCを設定
  2. DMARCで、pct=100、ポリシーをp=quarantine(隔離)もしくは、p=reject(排除)を設定
  3. 商標登録があるシンボルマークでVMC(Verified Mark Certificate)を取得する
  4. DigiCertなどの認証局から発行されたVMCとTinySVGのファイルをDNSとWebサイトに登録する

残念ながら、SPF、DKIM、DMARCの三点セットだけでは、なりすましメールを完全に防ぐことはできません。
御社のドメインに似たような名前のドメイン名を取得し、そこからSPF/DKIM/DMARCをしっかり設定したメールを送った場合には、正当なメールになるからです。
メールソフトで、アドレスは表示されず、名前だけが表示されるのを利用して、SPF/DKIM/DMARCを独自ドメインで設定して送信してきます。

しかし、BIMIを実装する事で、エンドユーザは御社からのメールである事を、視覚的に簡単に確認できます。
御社は、お客様に対して、「弊社からのメールには、必ず弊社のシンボルマークが表示されます」と言えるようになり、それが正当なメールかどうかの判断の基準にできます。
企業ロゴが表示されたメールは、安心して開封できる信頼の証であり、御社のブランドイメージを向上させます。

このサービスは、BIMI導入の一連の作業をサポートするものです。

BIMI設定の手順

1. SPF、DKIM、DMARCの三点セットの設定
SPF、DKIM、DMARCを設定している必要があります。
2. なりすましメールの隔離または排除
PowerDMARCをご利用頂いているお客様は国内1000ドメイン以上いらっしゃいますが、その殆どがBIMIの実装を目標とされています。
そこで、一番苦労されるのが、この要件です。
ポリシーをnoneから、quarantineかrejectにするという事は、SPF/DKIM認証で合格・DMARC Alignment Checkで一致したメールは確実に届くようになりますが、不合格・不一致のメールは届かなくなる事を意味しています。
そこで、自社で利用しているSaaSなどの漏れがないようにするための調査と設定で、1~3か月ぐらい掛かります。
3. 商標登録
BIMIで使う企業のシンボルマークは、特許庁に商標登録してあるものが使えます。
BIMIで使う企業のシンボルマークの縦横の比率は、1:1、つまり正方形に収まる必要があります。
もし、御社でお付き合いのある弁理士がいなければ、紹介可能です。 商標登録には、最低でも10ヶ月ほど掛かります。
4. TinySVGファイルの作成
BIMIのVMCには、TinySVG形式のシンボルマークがそのまま入って、デジタル署名されます。 ですので、TinySVG形式のシンボルマークファイルを作成する必要があります。 BIMIで使えるTinySVGのサイズは25KBまでという制限があり、且つ、TinySVGの仕様により使えるSVGの構文が限られます。
単純なデザインであれば、問題ないですが、弊社のロゴのようにグラデーションが入っていると、苦労します。
5. VMCの取得
VMC(Verified Mark Certificate)はDigiCertが発行します。 SSLのEV証明書と同じく、御社の実在証明の調査が入り、電話で調査も入ります。 あと、特許庁の商標登録との照合もあります。 場合によっては、DigiCertから照会も入り、TinySVG形式のここを直して欲しい、というような補正要請もあります。 取得まで2週間程度と考えて下さい。
6. VMCの設定
VMCが取得できたら、Webサーバにアップロードして、BIMIの設定をする必要があります。 PowerDMARCであれば、Webサーバを用意する必要はなく、簡単設定で5分でBIMIの設定が終わります。

BIMI導入支援サービスの流れ

BIMI導入には、SPF、DKIM、DMARCの三点セットだけでなく、VMCの取得が必要であり、VMCの取得にはシンボルマークの商標登録が求められます。
企業のロゴ自体が商標登録されている企業は多いものの、ロゴの一部であるシンボルマークだけの商標登録されている企業は少ないです。
そこで、このサービスでは、Spelldataがお世話になっている将星国際特許事務所と提携し、商標登録を含む一連の手続きをサポートします。

BIMI導入支援サービスの流れフロー図
BIMI導入支援サービスの流れ

期間

シンボルマーク単体の商標登録を既にお持ちの場合

シンボルマークの商標登録を既にお持ちの場合、BIMI設定は数週間で完了する事が可能です。
日本の商標法では、形状が一致していれば色の変更が可能なため、多くの場合、白黒で商標登録されています。
🆕 商標登録において色指定なしで登録されているものについては、色を変えてもDigiCertの審査が通るようになりました。

  • 企業のロゴは通常、シンボルと企業名の文字で構成されていますが、シンボルのみをBIMIで表示する場合、そのシンボル単独で商標登録が必要です。
  • 既存の商標登録済みシンボルマークとロゴを組み合わせて、新たなシンボルマークとして使用する事は認められません。
シンボルマーク単体の商標登録がまだの場合

シンボルマークの商標登録が未完了の場合、特許庁の商標登録プロセスにより、約1年掛かる事が想定されます。
早期に取り組む事をお勧めします。
BIMIは、シンボルマークについて縦横比率1:1での表示を求めています。

欧米の企業ですと、シンボルマークを作るのは一般的なのですが、日本のロゴ制作ではシンボルマークを作らない会社も多いです。
会社名などの文字でBIMIに使うTinySVGを作ると、横に伸びて視認性が悪くなります。
縦横比率1:1のシンボルマークをデザインして、ロゴとは、シンボルマーク単体での商標登録をお勧めします。

ファストトラック審査を利用すれば、6ヶ月で商標登録が取得可能ですが、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 出願時に、「類似商品・役務審査基準」、「商標法施行規則」または「商品・サービス国際分類表(ニース分類)」に記載された商品・役務(以下、「基準等表示」)のみを指定している商標登録出願であること
  2. 審査着手時までに指定商品・指定役務の補正を行っていない商標登録出願であること

価格

BIMI導入支援サービスの費用一覧(税抜価格)
項目内容金額
PowerDMARC料金SPF/DKIM/DMARCの設定・分析・監査サービス料金表をご確認下さい
BIMI導入支援
サービス費用
  • SPF、DKIM、DMARC設定一式
  • VMC取得手続き・BIMI設定支援
  • DNS設定等の技術サポート
30,000円
(作業時間1時間分)
商標調査費用 弁理士による類似商標の事前調査 0円
(本サービス経由で出願する場合)
商標出願費用
(1区分あたり)
BIMI用シンボルマークの商標出願手続き費用。
【初期費用として必要】
  • 出願手数料(弁理士報酬)
  • 特許庁への出願印紙代(実費)
※区分を追加する場合は別途費用がかかります
約45,000円
(弁理士費用・印紙代込)
商標登録成功費用
(審査通過後)
特許庁の審査に合格し、商標権が発生する際に必要な確定費用。
【合格時のみ必要】
  • 成功報酬・登録納付手数料
  • 権利継続管理手数料
  • 登録印紙代(5年分一括納付)
約73,000円
(成功報酬・5年分印紙代込)
VMC証明書
(Verified Mark Certificate)
DigiCertによるVMC発行(1年)
【MailDataバンドルパック】
通常 234,000円
180,000円/ドメイン
54,000円OFF

99designsなどを利用したデザイナーによるロゴコンペのサポートも承ります。

Spelldataは、DigiCertの正規代理店です。 VMCの取得や設定も、安心してお任せいただけます。