La Posteによるメール認証の厳格化に備え、SPF、DKIM、DMARCの設定状況をPowerDMARCの管理画面で一元管理・監視して到達率を維持するイメージ

La Poste、SPF、DKIM、DMARCルールの適用を強化


著者: Ahona Rudra
翻訳: 古川 綾乃

この記事はPowerDMARCのブログ記事 La Poste Enforces SPF, DKIM, and DMARC Rules の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


主なポイント

  1. La Posteは、すべての送信者に対してSPF、DKIM、DMARCの導入を必須とします。
  2. 適切な認証が行われていないメールは、例外なくスパムとして扱われます。
  3. 要件に準拠しない場合、メール到達率の低下やブランドの信頼性低下、顧客とのコミュニケーション機会の損失につながる可能性があります。
  4. SPFの設定、DKIMの有効化、DMARCレコードの公開に加え、認証レポートの継続的な監視が必要です。
  5. PowerDMARCは、メール認証の設定と運用を効率化し、認証状況を可視化するとともに、La Posteの新しい送信者要件への円滑な対応を支援します。

フランス最大級のメールサービス事業者であるLa Posteは、同サービスの利用者宛てにメールを送信するすべての送信者を対象とした重要なポリシー変更を発表しました。
2025年9月以降、送信者はSPF、DKIM、DMARCを利用してメールを認証することが求められます。
これらの認証要件を満たしていないメールは、自動的にスパムフォルダへ振り分けられます。

これは、フィッシングやなりすまし、ビジネスメール詐欺への対策として、メールサービス事業者が認証要件を強化する業界全体の流れに沿ったものです。
企業にとって、この変更は課題であると同時に機会でもあります。

要件に適切に対応することで、高い信頼性と安定した受信トレイ到達率を確保できます。
一方で、対応が不十分な場合は、メール到達率が大きく低下する可能性があります。

La Posteでは何が変わるのか?

これまでLa Posteでは、一部の未認証メールが受信トレイに届くことがありました。
たとえば、ドメインにDMARCレコードが存在しない場合や、SPFまたはDKIMの設定が不完全な場合でも、メールが受信トレイに配信されるケースがありました。
しかし、この運用は変更されます。

La Posteのメール送信者要件

2025年9月以降

この対応は、Google、Yahoo、Microsoftなどの主要プロバイダがすでに実施している方針と同様です。
La Posteの方針は明確です。
今後は、適切に認証されたメールのみが信頼されるようになります。

準拠しなかった場合に何が起こるのか?

これらの要件に対応しない場合、メールマーケティングや顧客コミュニケーションに深刻な影響が生じる可能性があります。

メール到達率の低下
La Posteのメールボックス宛てに送信されたニュースレター、販促メール、トランザクションメールはスパムフォルダに振り分けられ、閲覧される機会が大幅に減少します。
ブランドの信頼性低下
顧客はメッセージを不審なもの、あるいは安全ではないものと認識する可能性があり、ブランドへの信頼低下につながります。
業務への影響
顧客とのコミュニケーションやサービス通知にメールを利用している組織では、到達率の低下が売上や顧客満足度、さらには企業全体の信頼性にまで影響を及ぼす可能性があります。

組織はどのように準備すべきか

La Posteの新しいメール送信者要件に備えるため、以下の対応を進めましょう。

1. SPFを正しく設定する
SPF(Sender Policy Framework)は、自社ドメインを代表してメール送信を許可されたサーバを指定する仕組みです。
現在のSPFレコードを確認し、有効な状態であることを確認してください。
また、DNS参照回数の上限超過など、複雑化したSPFレコードによる問題が発生していないかも確認しましょう。
2. DKIM署名を有効にする
DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールにデジタル署名を付与する仕組みです。
この署名によって、そのメールが正規のサーバから送信されたこと、また送信途中で内容が改ざんされていないことを確認できます。
現在の多くのメールサービスはDKIMをサポートしていますが、正しく設定されていることを確認する必要があります。
3. DMARCレコードを公開する
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)は、SPFとDKIMを基盤として、未認証メールへの対応方針をドメイン所有者が定義できる仕組みです。
まずは監視ポリシー(p=none)から開始してデータを収集し、その後、段階的にquarantine、最終的にはrejectへ移行することを推奨します。
4. 継続的に監視と調整を行う
メール認証は、一度設定すれば終わりではありません。
DMARC集計レポートを定期的に確認し、自社ドメインを利用してメールを送信しているサービスや送信元を把握しましょう。
そのうえで設定ミスや認証失敗を特定し、より厳格なポリシーへ段階的に移行していくことが重要です。

PowerDMARCが準拠を支援する方法

SPF、DKIM、DMARCを適切に構成することは、特に複数のドメインを運用している組織や、複数のメール配信サービスを利用している組織にとって容易ではありません。
PowerDMARCは、こうしたメール認証の運用を効率化します。

一元管理
単一のダッシュボードから、すべてのドメインのSPF、DKIM、DMARCレコードを管理できます。
認証状況の可視化
DMARC集計レポートおよびフォレンジックレポートを通じて、La Posteを含む各メールサービス事業者における認証状況を確認できます。
段階的な適用支援
監視フェーズから完全適用(p=reject)まで、段階的な導入を支援します。
高度なセキュリティ機能
認証済みロゴを受信トレイに表示するHosted BIMIに加え、メール転送時のセキュリティを強化するMTA-STSやTLS-RPTも利用できます。
パートナー向けオプション
MSPやITサービスプロバイダは、ホワイトラベルソリューションを利用することで、自社ブランドとしてこれらの機能を顧客へ提供できます。

PowerDMARCを活用することで、La Posteの要件への対応だけでなく、組織全体のメールセキュリティ体制を強化できます。

まとめ

2025年9月まではまだ時間があるように見えますが、準備期間は決して長くありません。
適用開始後、La Posteは例外を認めない厳格な運用を行います。
SPF、DKIM、DMARCによる認証が行われていないメールは、受信トレイに届かなくなります。

早めに準備を始めるほど、移行はスムーズに進められます。
今から対応を進めることで、直前の混乱を避けながら、La Posteユーザとの継続的なコミュニケーションを維持できます。
PowerDMARCを活用し、要件への準拠を実現するとともに、ブランドを保護し、La Poste宛てメールの高い到達率を維持しましょう。

よくある質問

このポリシーは個人のLa Posteアカウントにも適用されますか?それとも企業のみですか?
新しいルールは、個人、企業、大量送信者を問わず、La Posteが受信するすべてのメールに適用されます。
SPF、DKIM、DMARCによる認証が行われていないメールは、スパムとして扱われます。
SPFとDKIMは設定済みですが、DMARCレコードがない場合はどうなりますか?
La Posteは3つすべての認証プロトコルの導入を求めています。
DMARCレコードが存在しない場合、要件を満たしているとは見なされません。
SPFとDKIMが設定されていても、スパムとして扱われる可能性があります。
これらの変更はメールの返信や転送にも影響しますか?
はい、転送されたメールは、設定によっては認証チェックに失敗する場合があります。
DMARCとARC(Authenticated Received Chain)を併用することで、転送に伴う認証上の問題を軽減できます。
この要件はLa Poste独自のものですか?それとも業界全体の流れですか?
これは業界全体で進んでいる認証強化の流れの一部です。
Google、Yahoo、Microsoftはすでに厳格な認証要件を導入しており、今後さらに多くのメールサービス事業者が追随すると考えられます。
La Posteのポリシーも、より安全なメール環境の実現を目指す世界的な動きに沿ったものです。