偽の注文確認メールの見分け方と対策
2025年3月1日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 古川 綾乃
この記事はPowerDMARCのブログ記事 How to Identify Fake Order Confirmation Scam Emails and Protect Yourselfの翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
近年、注文確認メールを装った詐欺が増加しており、企業だけでなく個人にも被害が広がっています。
サイバー犯罪者は有名ブランドになりすまし、受信者をだまして機密情報を入力させたり、マルウェアをダウンロードさせたりします。
このような詐欺に引っかかると、金銭的損失、個人情報の盗難、さらにはシステムの感染などの被害を受ける可能性があります。
実際に、多くの人がこうした詐欺の被害に遭っています。しかし、正しい知識があれば、被害を防げます。
警告サインを理解し、適切なセキュリティ対策を講じることで、自分自身だけでなく、家族や同僚を守ることにもつながります。
重要なポイント
- 偽の注文確認メールは重大なサイバー脅威です。金銭的損失や個人情報の盗難、マルウェア感染につながるおそれがあります。
- 警戒を怠らず、強力なセキュリティ対策を採用することで、こうしたリスクを防ぎ、機密データを保護することができます。
- 疑わしい送信者アドレス、身に覚えのない注文、文法の誤り、緊急の要求、不審なリンク、支払い情報の誤りなどの警告サインに注意してください。
- マルウェア対策ソフト、スパムフィルター、メール認証(SPF、DKIM、DMARC)、暗号化されたデジタル名刺など、信頼性の高いセキュリティツールを使用して保護を強化してください。
- 不審なメールは、直接その企業に連絡して確認し、リンクをクリックしたり機密情報を共有したりといった即時の行動を取らないようにしてください。
偽の注文確認メールとは?
偽の注文確認メールとは、サイバー犯罪者が人々に身に覚えのない購入をしたと思い込ませる詐欺手口です。
詐欺師は有名ブランドになりすまし、公式ロゴや正規の情報を装って、本物そっくりのメールを作成します。
目的は、金銭や個人情報を盗んだり、デバイスにマルウェアを感染させたりすることです。
リンクのクリックや添付ファイルのダウンロード、支払い情報の入力を促しながら、信頼できる企業を装います。
これらの詐欺は、人々の「信頼」と「緊急性」につけ込むため、注意を怠ると簡単に被害に遭ってしまいます。
送信者の確認が重要な理由
サイバー犯罪者は、公式ロゴや本物に似たメールアドレスを使って、信頼できるブランドになりすまします。
2023年には、アメリカでサイバー犯罪による被害額が合計125億ドルに上り、被害の深刻さが明らかになっています。
メールの送信者を確認することは、こうした被害を防ぐための重要な対策です。
- 金銭的損失を防ぐ
- 詐欺師は、支払いや機密の財務情報を入力させる悪意のあるリンクを含めることがあります。
- 個人情報の盗難を防ぐ
- 詐欺師は、社会保障番号、電話番号、自宅住所などを要求することがあります。
- マルウェア感染を防ぐ
- 一部のメールには悪意のある添付ファイルが含まれており、開くとデバイスが感染します。
偽の注文確認メールの見分け方
1.疑わしい送信者のメールアドレス
偽の注文確認メールは、多くの場合、正規の組織を装ったメールアドレスから送信されますが、実際には正規のものではありません。
詐欺師は、一見正規のものに見えても、細かな誤りを含むメールアドレスを使用します。
例えば以下のようなものがあります。
- パブリックドメイン(例:vendorname@gmail.com、本来は@vendorname.com)
- スペルミスのあるドメイン(例:@vendrnam.com)
- 余分な文字が含まれる(例:@vendorname1.com、@vendorname$.com)
- 単語が追加されている(例:@vendornameservice.com)
ベンダーの公式Webサイトや自身の記録から元のドメインを照合することで、本物かどうかを確認できます。
2.覚えのない/予期しない注文通知
その企業に購入の連絡をした覚えがないのに注文確認メールが届いた場合、それは偽の可能性が高いです。
その企業のWebサイトで注文履歴を確認すれば、すぐに答えがわかります。
正規の企業が、誤って注文確認メールを送ることはほとんどありません。
3.文法やフォーマットの不備
正規の企業が送信するメールは、内容が明確で簡潔であり、内容に誤りがなく、受信者ごとに適切に作成されています。
誤字や文法の誤り、不自然な表現が見られる場合や、「Dear Sir/Madam」のような一般的な挨拶で、会社名やあなたの名前が記載されていない場合は、詐欺の可能性が高いと考えられます。
また、フォントのサイズやスタイルがバラバラであったり、行間や整列が不自然である場合も注意が必要です。
疑わしいメールが届いた場合は、以下の点を確認してみてください。
- 誤字や不自然な表現
- 「Dear Sir/Madam」など、あなたの名前ではない一般的な挨拶
- フォントの不統一、文字の位置ズレ、不自然なスペース
4.脅迫や緊急性を煽る表現
詐欺師は、人の不安や恐怖につけ込みます。
「アカウントが削除されます」や「注文をキャンセルしないために今すぐクリック」など、即時の行動を促すような表現があれば、それも警告サインです。
正規の企業は、正当な理由なしにこのような言葉を使うことはありません。
5.不審なリンク
サイバー犯罪者は、マルウェアを含んだ不審なリンクを送ってくることがあります。
メール内にリンクがある場合、マウスカーソルをリンクに合わせることで、実際のURLを確認できます。
このリンクが本物の企業のものではなければ、それも警告サインです。
6.誤っている、または記載されていない支払い情報
本当に注文をした場合でも、確認メールが届いたときには注意が必要です。
デビット/クレジットカードの末尾の番号など、支払い情報を確認してください。
その情報が誤っている、または記載されていない場合、それは詐欺の可能性があります。
偽の注文確認メールから自分自身を守る方法
1.常に警戒を怠らない
偽の注文確認メールから身を守るためには、前述の6つの兆候を常に意識することが重要です。
いずれかの兆候に気づいた場合は、慎重に行動するのが賢明です。
2.即座の行動は避ける
好奇心があっても、不審なメールに記載されたリンクを絶対にクリックしないでください。
メールやアプリから何かをダウンロードするよう指示されても、それも行ってはいけません。
財務情報を入力したり提供したりする前に、必ず立ち止まって考えてください。
また、こうしたメールに返信するのも避けましょう。
3.直接企業に連絡する
その企業に本当に注文をしたかどうかを、一度確認してください。不明な場合は、企業の公式Webサイトに記載されているカスタマーサポートや電話番号に直接連絡しましょう。
4.セキュリティツールとメール保護の導入
偽の注文確認メールから身を守るために、信頼性の高いスパムフィルターを使用してください。
まずは、スパム設定を最適化して、すべての不審なメールをフィルタリングしましょう。
ビジネスを運営している場合は、eコマースサイトにCAPTCHAを導入して、自動スパムの試行を防ぎましょう。
Webアプリケーションファイアウォールの導入を検討いただくのも一つの手段です。
これにより、不審な通信や攻撃を、受信箱に届く前に防ぐことができます。
使用できるセキュリティツールと技術には以下があります。
- スパムフィルターとマルウェア対策ソフト
- 偽メールのフィルタリングに役立ちます。
- メール認証
- DMARC、SPF、DKIMがメールのなりすましを防ぎます。
- 信頼性のあるセキュリティソフト
- Microsoft Defender for Office 365、Proofpoint、Cisco Secure Email などがあります。
- 暗号化されたデジタル名刺
- 強力な暗号化を施したデジタル名刺を利用することで、新たな相手とも安全に連絡を取ることができます。これらはGoogleのファイアウォールやSSL暗号化と連携し、機密データを保護します。
5.不審なメールを通報する
詐欺師からのメールだとわかったら、すぐに関係機関に通報してください。
以下の方法で通報が可能です。
- 日本国内の場合は、消費者庁や警察庁の相談窓口も活用してください。
- メールプロバイダーの「スパムを報告」機能を使用する
あわせて、送信者のメールアドレスをブロックしておきましょう。
6.二要素認証(2FA)の有効化
すべてのオンラインアカウントで2FAを有効にしてください。
これにより、アカウントに追加のセキュリティ層が加わります。
万が一リンクをクリックしたり機密情報を入力してしまっても、追加の認証がなければアカウントにアクセスされることはありません。
7.周囲の人に教育する
個人であれば、家族や友人、同僚に情報を共有してください。
ビジネスを運営している場合は、チームに教育を行ってください。
例えば、詐欺に共通するサインを伝え、偽の注文確認メールの特徴を誰もが理解できるようにしましょう。
すべてのオンラインアカウントで、数字や記号を組み合わせた強力なパスワードを作成するよう指導してください。
また、定期的に銀行口座やカード明細を確認し、不正な取引がないかを確認するよう促しましょう。
もしあれば、すぐに対応を取ってください。
企業では、注文確認の検証プロトコルを壁に掲示するようにしましょう。
これらを周囲と共有することで、周囲の人々がこのような詐欺の被害に遭うリスクを減らすことができます。
最後に
偽の注文確認メールは増加しており、無視できない深刻な脅威です。
こうした対策を講じることで、自分や周囲の人を守ることができます。
日頃から警戒を怠らないようにしましょう。
多少の手間はかかるかもしれませんが、詐欺を防ぎ、機密情報を守るためには、常に注意を払うことが何より重要です。
不審なメールに注意し、適切なセキュリティツールを導入するとともに、周囲の人にも注意喚起を行いましょう。
常に最新の情報を確認し、デジタル環境の安全を保ちましょう。