SPF/DKIM計測・監視サービス
知られざる「0.5秒の壁」:なぜ従来の監視では届かないのか
実は、DKIMの検証におけるタイムアウト時間はRFCで規定されておらず、受信側の設定に委ねられています。
世界最大のメール基盤であるMicrosoft 365 (Exchange Online) の場合、DKIMのDNS参照タイムアウトはわずか「500ms (0.5秒)」に設定されています。
日米間のネットワークレイテンシだけで往復100ms以上かかります。ここにパケットロスや再送、DNSサーバーの処理時間が加わると、日本にある権威サーバーへの問い合わせは容易に500msを超えてしまいます。
その瞬間、あなたのメールはスパム扱い、あるいは消失します。
この物理的な距離の制約をクリアし、到達率を保証するには、「Microsoftのサーバーがある米国(Azure)内部」から、500ms以内に応答できているかを監視する以外に方法はありません。
送信先の環境に最適化:相手がこれらを使っているなら必須です
自社のメール環境に関わらず、「送る相手」が以下のサービスを利用している場合、受信側の基盤から見たDNS応答速度が到達率を決定づけます。
Microsoft 365 / Outlook 宛
B2B取引先の多くが利用するMicrosoft 365や、B2CのOutlook.com。
これらの基盤であるAzure内部から監視することで、500msタイムアウトによる不達を回避します。
Google Workspace / Gmail 宛
世界最大のフリーメールGmailや、企業利用のGoogle Workspace。
Google Cloud内部から監視することで、Googleインフラ内でのDNS参照品質を保証します。
海外キャリア/ISP 宛
海外向けにメール配信している企業の場合、海外キャリア/ISPでのDNSレスポンスタイムが極めて重要です。
海外の実回線から監視することで、DNSの経路障害や遅延を検知します。
他にはない強みを支える「日米ハイブリッド監視」の正体
- 1. 【米国】Azure/GCP内部からの「500ms」監視(4拠点)
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Google Cloud(2拠点)とMicrosoft Azure(2拠点)の内部から計測を行います。
特にAzure拠点からの監視は、Microsoft 365のシビアなタイムアウト基準(500ms)をクリアできているかの唯一の証明となります。
日本からの監視でどれだけ速くても意味がありません。「受信者の隣」で速いかどうかが全てです。 - 2. 【日本】NTT/KDDI 光回線による「物理」監視(4拠点)
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東京と大阪、それぞれのNTTおよびKDDI光回線から計測を行います。
データセンター内の仮想環境ではなく、「日本のユーザーが実際に使っている回線」からDNSを引くことで、ISP特有の遅延や経路障害を確実に捉えます。
これは、クラウド上の監視ツールでは絶対に見えない「ラストワンマイル」の真実です。 - 3. コストパフォーマンスの最適化
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広範囲な監視は理想的ですが、コストがかさみます。
本パッケージは、メールインフラにとって最もクリティカルなこの8拠点に絞り込むことで、月額3万円という導入しやすい価格を実現しました。
まずはこのパッケージだけで、監視体制としては十分な効果を発揮します。
導入実績と効果
日米ハイブリッド監視によって解決された具体的な課題です。
| 課題 | 原因と対策 | 効果 |
|---|---|---|
| Office 365宛のメールが届かないことがある | Azure内部からの監視で500msを超過する頻度が高いことを検知。DNS権威サーバーを高速なものへ変更。 | 不達エラーが 0件 に |
| 特定のISPユーザーだけメールが届かない | 日本(大阪KDDI)からのDNS参照のみタイムアウトしていることを発見し、ネームサーバー設定を調整。 | 到達率が 100% に回復 |
価格とプラン
複雑な見積もりは不要です。目的に合わせて2つのプランからお選びください。
初期費用は無料です。(※最低契約期間1年)
| プラン | 監視対象 | 監視拠点 (合計8箇所) | 月額料金 |
|---|---|---|---|
| Standard | SPF または DKIM (どちらか1つを選択) |
【日本】 東京(NTT/KDDI)、大阪(NTT/KDDI) 【米国】 Google Cloud (Workspace用) Microsoft Azure (Microsoft 365用) ※15分間隔で常時監視 |
30,000円 |
| Professional (推奨) |
SPF と DKIM (両方を監視) |
60,000円 |
※その他の国や地域、3,000拠点以上のグローバル監視をご希望の場合は、別途カスタマイズプランにて承ります。お問い合わせください。
よくある質問 (FAQ)
- Q. Microsoft 365のタイムアウトは本当に500msなのですか?
- はい。RFCで明確な規定がないため、Microsoftは独自に500msという厳しい値を設定しています。日米間の通信レイテンシを考慮すると、わずかな遅延も許されない非常にシビアな環境です。
- Q. 日本国内へのメール送信がメインですが、海外監視は必要ですか?
- はい、必要です。送信相手が国内企業であっても、メールサーバーとしてMicrosoft 365 (Exchange Online) を利用しているケースが非常に多いため、実質的に「米国サーバーへの到達性」が問われます。
- Q. SPFとDKIM、どちらを監視すべきですか?
- 予算が許せば「Professional(両方)」を強く推奨します。特にDKIMレコードはサイズが大きく、UDPパケット制限やフラグメンテーションの影響を受けやすいため、タイムアウトのリスクがより高まります。
- Q. 導入にどのくらい時間がかかりますか?
- 監視対象のドメイン(FQDN)とセレクタ情報をいただくだけで、最短3営業日以内に監視を開始できます。サーバーへのインストール作業は一切不要です。