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メール到達率を確認する方法とは?


著者: Yunes Tarada
翻訳: 東條 百々朱

この記事はPowerDMARCのブログ記事 How to Check Email Deliverability: Tools and Tips の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの国内正規代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


主なポイント

  1. メール到達率は、メールマーケティングキャンペーンの成果を左右する重要な要素です。
  2. オンラインのテストツールを利用し、メール認証レコードを確認したり、ブラックリストへの登録状況を監視したりすることで、メール到達率に関する問題を確認できます。
  3. GmailやMicrosoft 365にも、メールの配信状況を確認するためのツールが用意されています。
  4. メール到達率を向上させるには、質の高いメールリストの維持、適切なメール認証の設定、受信者に合わせたコンテンツの作成、定期的なテストなどが重要です。
  5. PowerDMARCは、メール認証の適切な運用を支援し、コンプライアンスやメール到達率の向上につながる包括的なサービスを提供します。

メール到達率とは、単にメールが正常に送信されたかどうかではなく、実際に受信者の受信トレイへ届いた割合を示す指標です。
これは、受信側のメールサーバーに受け入れられたメールの割合を示す「配信率」とは異なります。

配信率が高くても、必ずしもメールが受信者の目に触れるとは限りません。
「配信済み」となっているメールでも、迷惑メールフォルダーやプロモーションタブへ振り分けられることがあり、その場合、受信者に見てもらえる可能性は低くなります。
メール到達率には、さまざまな要因が影響します。

その一つが、SPF、DKIM、DMARCなどのメール認証です。
さらに、送信者レピュテーション、メールコンテンツの品質、受信者のエンゲージメントなども重要です。
こうした要素が組み合わさることで、メールが受信トレイへ届くのか、それとも迷惑メールフォルダーなどへ振り分けられるのかが決まります。

メール到達率を確認することが重要な理由

どれほど優れたメールを作成しても、受信者の受信トレイへ届かなければ十分な成果は期待できません。
メール到達率を定期的に確認することで、開封率、クリック率、コンバージョン率などに影響が及ぶ前に問題を発見できます。
メールが迷惑メールフォルダーへ振り分けられたり、フィルタリングされたりすると、受信者にメールを見てもらえません。

つまり、コンテンツやデザインがどれほど優れていても、キャンペーンは期待した成果を上げられない可能性があります。
メール到達率が低い状態が続くと、送信者レピュテーションにも悪影響を及ぼします。

受信者がメールを無視したり、削除したり、迷惑メールとして報告したりする状況が続くと、メールサービス提供者から信頼性の低い送信者と判断される可能性があります。
一度レピュテーションが低下すると、再び安定して受信トレイへ届けられる状態に戻すには時間がかかる場合があります。

コストの面でも、メール到達率は重要です。
メール配信ツール、コンテンツ制作、メールリスト管理などに費用をかけていても、メールが受信者に見てもらえなければ、十分な効果を得られません。
メール到達率を継続的に監視することは、キャンペーンの成果だけでなく、投入したリソースを有効活用することにもつながります。

メール到達率を確認する方法

メールが実際に受信トレイへ届いているかを確認するには、数通のテストメールを送信するだけでは十分ではありません。
メール到達率を正確に把握するには、メール認証、送信者レピュテーション、エンゲージメント、バウンス率など、複数の観点からメールの送信状況を確認する必要があります。
適切なツールを使用して定期的に確認することで、小さな問題が深刻なメール到達率の低下につながる前に発見できます。

重要なのは、受信者が実際に確認できる受信トレイへ、メールを安定して届けることです。
ここからは、メール到達率を確認し、改善するための主な方法を紹介します。

オンラインのメール到達率テストツールを使用する

メール到達率に関する問題を簡単に確認できるオンラインツールは数多くあります。
Mail Testerは、メールやニュースレターの送信状態を手軽に確認できるツールです。
Mail Testerを利用するとランダムなメールアドレスが生成されるため、そのアドレス宛てにニュースレターやメール配信システムからテストメールを送信します。

その後、「Check your score」ボタンをクリックすると、迷惑メール判定に関するスコアを確認できます。
Mail Testerはメール本文だけでなく、送信メールサーバーや送信元IPアドレスなども分析し、設定状況に関するレポートを提供します。

PowerDMARCのメールヘッダー分析ツールを使用すると、メールヘッダーを分析し、メール認証に関する問題や不審な送信元を確認できます。
SPF、DKIM、DMARCなどの認証結果も確認できるため、設定上の問題を特定し、メール到達率の改善につなげることができます。

メール認証レコードを確認する

安定したメール送信環境を維持するには、SPF、DKIM、DMARCなどのメール認証設定を定期的に確認することが重要です。
認証設定に問題があると、正当なメールであっても信頼性が低いと判断され、迷惑メールフォルダーへ振り分けられる可能性があります。

PowerDMARCのDMARC分析ツールを使用すると、自社ドメインを利用している送信元や認証結果を可視化し、フィッシングやスプーフィングなどの不正利用を把握できます。
正当なメールを安定して受信者へ届けるためにも、自社ドメインのメール認証が適切に設定されているか定期的に確認してください。

バウンス率とブラックリストを監視する

バウンスとは、送信したメールを受信者へ配信できなかった状態を指します。
バウンスには、主にハードバウンスとソフトバウンスがあります。
ハードバウンスは、無効なメールアドレスや存在しないドメインなどによって発生する恒久的な配信失敗です。

一方、ソフトバウンスは、受信トレイの容量不足や一時的なメールサーバーの問題などによって発生します。
バウンスを減らすには、メールリストを定期的に確認・整理し、無効なアドレスや長期間反応のないアドレスを適切に管理することが重要です。

また、オンラインのブラックリスト確認ツールを利用することで、自社のドメインや送信元IPアドレスがブラックリストへ登録されていないか確認できます。
例えば、PowerDMARCのブラックリストチェッカーなどを利用して登録状況を確認し、問題が見つかった場合は原因を調査して対処してください。

配信失敗レポートを確認する

メールが受信者へ正常に配信されなかった場合、Microsoft 365などのサービスでは、エラーコードを含む配信ステータス通知(DSN)が返されることがあります。
代表的なものが、配信不能レポート(NDR)です。
NDRが発生する一般的な原因の一つに、受信者のメールアドレスの入力ミスがあります。

そのほかにも、メールボックスが存在しない、受信側でブロックされた、メールサーバーに問題があるなど、さまざまな原因があります。
NDRには、メールを正常に配信できなかった理由を示すエラーコードや、問題解決に役立つ情報が含まれています。
NDRを確認することで、配信失敗の原因を把握し、メール到達率の改善に必要な対策を検討できます。

送信者レピュテーションを確認する

メールサービス提供者は、過去の送信状況や受信者の反応など、さまざまな情報を基に送信元の信頼性を評価しています。
良好な送信者レピュテーションを維持するには、受信者のニーズや関心に合った、価値のあるコンテンツを送信することが重要です。

また、急激な大量送信を避け、安定した送信量と頻度を維持してください。
メール到達率に問題が見つかった場合は、原因を早期に特定して対処することも重要です。

エンゲージメント指標を確認する

メール到達率を確認する際は、開封率やクリック率(CTR)などのエンゲージメント指標も参考になります。
ただし、これらの指標だけでメール到達率を直接判断できるわけではありません。
開封率やクリック率が継続的に低下している場合は、メールが受信トレイへ届いていない、受信者の関心と内容が合っていないなど、何らかの問題が発生している可能性があります。

また、迷惑メールへの苦情が増えると、送信者レピュテーションへ悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、開封率、クリック率、バウンス率、迷惑メール苦情率などを総合的に確認し、問題を早期に発見して原因を特定することが重要です。

Gmailでメール到達率を確認する方法

Google Workspaceを利用している組織では、メールの配信状況を確認するための管理機能を利用できます。
Google Workspaceの管理機能では、メールの追跡や配信結果の確認などを行えます。

これらを利用することで、メールが正常に配信されたのか、遅延しているのか、拒否されたのかを確認でき、配信上の問題を早期に発見できます。
ここでは、Google Workspaceでメールの配信状況を確認する主な方法を紹介します。

Email Log Searchを使用する
  1. Google Workspaceの管理者アカウントでAdmin Consoleへログインします。
  2. Email Log Searchを開きます。
  3. 必要に応じて、送信者、受信者、メッセージID、送信日時などの条件を指定して検索します。
  4. 検索結果から、メールの配信状況や処理内容を確認します。

Email Log Searchを使用すると、特定のメールがどのように処理されたかを追跡できます。
メッセージ配信レポートを確認する
Google Workspaceの管理機能では、メールの配信状況に関するレポートを確認できます。
受信または拒否されたメールなどの状況を確認することで、組織全体のメール送受信に問題が発生していないか把握できます。
管理画面の構成やメニュー名は変更される場合があるため、現在利用しているGoogle Workspace管理画面の案内に従って確認してください。
レポートを絞り込んで確認する
レポートでは、期間やドメイン、メールの送信元などの条件を指定し、必要な情報に絞り込んで確認できます。
継続的にデータを確認することで、特定のドメインや期間だけ配信失敗が増えていないかなど、傾向を把握しやすくなります。

Outlookでメール到達率を確認する方法

OutlookやMicrosoft 365から送信したメールが受信者へ届いていない場合、原因が送信内容、設定、受信側メールサーバーのどこにあるのか、すぐには判断できないことがあります。
Microsoft 365には、メール送信後の処理状況を確認し、配信上の問題を調査するための機能が用意されています。
ここでは、OutlookやMicrosoft 365でメールの配信状況を確認する主な方法を紹介します。

配信確認を使用する
Outlookでは、送信したメールが受信者側のメールサーバーへ配信されたかを確認するため、配信確認を要求できます。
ただし、配信確認は、メールが受信者の受信トレイへ表示されたことや、実際に読まれたことを保証するものではありません。
また、受信側のメールシステムによっては配信確認に対応していない場合があります。
配信不能レポート(NDR)を確認する
メールを配信できなかった場合、配信不能レポート(NDR)が返されることがあります。
NDRには、配信失敗の原因を示すエラーコードや、問題を解決するための情報が記載されています。
メールアドレスの入力ミス、受信側メールボックスの問題、ポリシーによる拒否など、配信できなかった原因を特定する手掛かりになります。
Microsoft 365のトラブルシューティング機能を利用する
Microsoft 365の管理者は、管理センターで提供されている診断機能やメールフロー関連のツールを使用して、メール配信の問題を調査できます。
利用できる機能は、Microsoft 365のプランや環境によって異なる場合があります。
メールフローを分析する
Microsoft 365の管理機能を利用すると、メールの送受信状況や配信エラーなどを確認できます。
特定の受信者やドメインで配信失敗が増えていないかを確認し、問題の発生箇所を特定することで、メール到達率改善の手掛かりを得られます。

メール到達率を改善するためのベストプラクティス

メール到達率の改善は、一度設定すれば終わるものではありません。
継続的な監視、テスト、改善が必要です。
メール認証、コンテンツ、送信方法などに問題があると、メール到達率が低下する可能性があります。

適切なベストプラクティスを実践することで、送信者レピュテーションを維持し、迷惑メールと判定されるリスクを抑えられます。
ここからは、メール到達率を改善するための実践的な方法を紹介します。

メールリストを定期的に整理する

メールリストに無効なアドレスや存在しないドメインが含まれていると、ハードバウンスやソフトバウンスが増える可能性があります。
無効なメールアドレスや存在しないドメインは、速やかにリストから削除してください。

また、繰り返しバウンスするアドレスについても確認し、必要に応じて送信対象から除外してください。
メールリストを定期的に整理することで、リストの品質を維持できます。
さらに、ダブルオプトインを利用することで、実際にメールの受信を希望している利用者を中心としたリストを構築できます。

適切なメール認証を設定する

メール認証は、スプーフィングやフィッシングのリスクを低減し、正当なメールの信頼性を高めるために重要です。
SPF、DKIM、DMARCを適切に設定することで、受信側は送信元の正当性を確認しやすくなります。

SPFレコードを作成する際は、PowerDMARCのSPF Generatorなどのツールを利用することで、設定ミスを防ぎやすくなります。
また、Hosted DMARCなどのサービスを利用すれば、DMARCの設定や監視を効率化できます。

メールをパーソナライズし、迷惑メールと判定される要因を減らす

迷惑メールフィルタは、メールコンテンツや送信者情報、受信者の反応など、さまざまな要素を基にメールを評価しています。
受信者の関心と合わない画一的なメールを送り続けると、エンゲージメントが低下する可能性があります。

そのため、受信者の属性や関心に応じて内容をパーソナライズし、関連性の高いコンテンツを提供してください。
また、画像だけに依存せず、テキストと画像を適切なバランスで使用することも重要です。

「テキスト60%、画像40%」という考え方が目安として紹介されることもありますが、絶対的なルールではありません。
画像が表示されなくても内容を理解できる構成を心掛けてください。
さらに、メール送信量を突然大幅に増やさず、安定した送信パターンを維持することも重要です。

専用IPまたは信頼できるESPを使用する

大量のメールを継続的に送信する場合は、専用IPアドレスの利用を検討できます。
専用IPを使用すると、自社の送信状況に基づいてIPレピュテーションを管理できます。

ただし、適切なウォームアップや継続的な管理が必要です。
また、メール到達率の改善に役立つ機能を備えた信頼できるESPを利用することで、自動化、分析、レポート、セグメンテーション、メールリスト管理などの機能を活用できます。

メール到達率テストを定期的に実施する

メール到達率テストツールを定期的に使用し、メールが主要なメールサービスでどのように処理されるかを確認してください。
テストでは、メール認証の状態、送信者レピュテーション、コンテンツ、ブラックリストへの登録状況など、複数の要素を確認することが重要です。
大規模なキャンペーンを開始する前や、メール送信環境を変更した後にテストを実施すると、問題を早期に発見できます。

まとめ

メール到達率は、メールマーケティングの成果を左右する重要な要素ですが、見落とされることも少なくありません。
メール到達率を確認するには、オンラインのテストツールだけでなく、Google WorkspaceやMicrosoft 365が提供する配信状況の確認機能も活用できます。

また、メール到達率を安定させるには、テストだけでなく、SPF、DKIM、DMARCなどのメール認証、送信者レピュテーション、メールリストの品質、コンテンツ、受信者のエンゲージメントなどを継続的に確認することが重要です。
PowerDMARCは、SPF、DKIM、DMARCなどのメール認証を一元的に管理・監視するための機能を提供しています。
PowerDMARCの無料デモを利用し、メール認証を適切に管理しながら、正当なメールが受信トレイへ届きやすい環境づくりを始めてみましょう。

よくある質問

良好なメール到達率とはどのくらいですか?
一般的には、95%以上が良好なメール到達率の一つの目安とされています。
ただし、適切な水準は、メールの種類、送信先、業界、測定方法などによって異なります。

メール到達率が低下している場合は、送信者レピュテーション、SPF、DKIM、DMARCなどの認証設定、メールリストの品質、コンテンツなどを確認してください。
単一の数値だけを見るのではなく、一定期間の推移を確認することも重要です。
メール到達率はどのくらいの頻度でテストすべきですか?
メール到達率は定期的に確認することをおすすめします。
少なくとも大規模なメールキャンペーンを実施する前や、ドメイン、DNS、メール認証、ESPなどの送信環境を変更した後にはテストしてください。
継続的にメールを大量送信している場合は、月1回といった固定的な確認だけでなく、バウンス率、迷惑メール苦情率、認証結果、送信者レピュテーションなどを日常的に監視することが重要です。