市場における上位9つのDMARCプロバイダー
2024年9月10日
著者: Ayan Bhuiya
翻訳: 岩瀨 彩江
この記事はPowerDMARCのブログ記事 Top 9 DMARC Providers in the Market の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
- PowerDMARC
- Dmarcian
- DMARC Report
- Fraudmarc
- Valimail
- Sendmarc
- DMARCLY
- OnDMARC
- Mimecast DMARC Analyzer
DMARC、つまり Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance(ドメインベースのメッセージ認証、報告、および整合性)は、組織のドメインセキュリティの中核となるメール認証プロトコルです。
DMARC を手動で設定することは簡単ではなく、ある程度の技術的専門知識を必要とする場合があります。
このため、企業は DMARC を容易に導入するために DMARC プロバイダーに依存しています。
2024年には、DMARC 構成率に大きな変化が見られました。
Google や Yahoo のような主要なメールサービスプロバイダーが、メールマーケターや他の大量送信者に対して DMARC を必須要件としたためです。
より多くの企業がこのプロトコルを採用しようとする中、多くが配信率の問題や、正しく導入する際のその他の障害に直面しました。
DMARC プロバイダーは、これらの問題に対する解決策です。
それでは、DMARC プロバイダーが何を行うのか、そして現在メール認証の世界をリードしているトップ9の DMARC プロバイダーを見ていきましょう。
重要なポイント
- DMARC はメールの真正性を確保し、フィッシングやなりすまし攻撃から保護するために極めて重要です。
- DMARC プロバイダーを利用することで、DMARC の設定と管理が簡素化され、技術的な課題が軽減されます。
- 多くの主要な DMARC プロバイダーは、脅威インテリジェンスや拡張された報告ツールなどの追加機能を提供しています。
- プロバイダーは、企業が配信率を向上させるために、より厳格な DMARC 適用ポリシーへ移行するのを支援できます。
- DMARC プロバイダーを選択する際には、使いやすさ、価格、利用可能なセキュリティ機能などの要素を考慮してください。
DMARC プロバイダーとは何か?
DMARC プロバイダーは、組織が自社のドメインまたはクライアントのために DMARC を実装、適用、管理するのを支援する B2B 企業です。
これらのプロバイダーは、企業が DMARC をスムーズに、そして誤りなく構成できるようにし、専門家を雇うためのコストを削減するのに役立ちます。
DMARC プロバイダーは何を行うか?
DMARC プロバイダーは、あなたのドメインのために DMARC を設定および管理する上で極めて重要な役割を果たします。
彼らが一般的に行うことは次のとおりです。
- DMARC の設定
-
DMARC プロバイダーは、あなたのドメインに DMARC を容易に設定するのを支援できます。
これは、DMARCレコードチェッカーやジェネレーターのような自動化ツールを使用して行われます。
これらのツールは、DMARC レコードの作成と検証を支援します。 - DMARC モニタリングの有効化
-
プロバイダーを通じて DMARC の実装を監視することもできます。
これは、ドメイン管理やメールのパフォーマンスを追跡する際に特に有用です。 - DMARC レポートの簡素化
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DMARCレポートに不慣れな人にとって、生の XML 形式でレポートを読むことは非常に大変です。
プロバイダーはこれらのレポートを簡素化し、より人間が読みやすい形式に変換することができます。 - DMARC ポリシーの適用
-
DMARC プロバイダーは、DMARC の
noneポリシーからrejectポリシーへスムーズに移行するのを支援できます。
これはDMARC 適用(エンフォースメント)と呼ばれ、なりすましやフィッシングなどのメールベースのサイバー攻撃を防止します。
DMARC プロバイダーを利用する利点
DMARC プロバイダーを利用することで、DMARC の設定と管理を外部委託でき、生産性を大幅に向上させることができます。 以下は、その導入に投資することで得られるいくつかの利点です。
- サイバー攻撃の防止
- プロバイダーが提供する DMARC ネットワークソリューションは、フィッシング、なりすまし、ビジネスメール詐欺、ランサムウェアなどのメールベースのサイバー攻撃を防止するのに役立ちます。
- DMARC の容易な導入
-
プロバイダーを通じて実施することで、メール認証プロトコルを手動で設定する際に伴うすべての技術的課題を克服できます。
これは、その分野の専門家からガイド付きの構成を受けられるためです。 - メール配信率の向上
- 正当なメールが DMARC プロバイダーを通して正しく認証されれば、メール配信率の目標をすべて達成できます。
- 追加機能のスイート
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通常、優れた DMARC プロバイダーは DMARC だけを提供するわけではありません。
サービスには、数多くのドメインセキュリティ分析ツール、SPF、DKIM、BIMI、MTA-STS の設定と管理、脅威検知などが含まれる場合があります。
DMARC プロバイダーに求めるべき主要機能
市場で活動している数多くのプロバイダーの中から DMARC プロバイダーを選択する際に、注目すべき主要な機能は次のとおりです。
- 1.DMARC、SPF、DKIM の簡単な設定
-
メール認証の実装を外部委託しようとしている場合、その分野の専門家ではない可能性が高いです。
そのため、技術的な専門知識がなくても操作できる初心者向けプラットフォームを提供するプロバイダーを選ぶことが非常に重要です。
これにより、各ステップで頭を悩ませることなく、簡単な手順に従って DMARC プロトコルを構成できるようになります。 - 2.手頃な価格設定
-
DMARC プロバイダーに投資することで間接費を削減しようとしているのは言うまでもありません。
したがって、選択するベンダーは柔軟で手頃な DMARCの価格モデルを持っている必要があります。
「pay-as-you-go」や「使用量ベースの支払い」といったキーワードに注目し、使用した分だけ課金されるモデルを選びましょう。 - 3.リアルタイムの可視性
-
メールトラフィックをリアルタイムで監視し、可視化できるプロバイダーを探してください。
これにより、メール認証の失敗を容易に追跡できます。
理想的な DMARC プロバイダーは、メールの送信元、IP アドレス、配信率の問題を明確に示す包括的なレポートを生成します。 - 4.AI と脅威インテリジェンス機能
-
2024年に DMARC ネットワークソリューションプロバイダーを選ぶ際、AI と脅威インテリジェンスは不可欠な要件です。
脅威インテリジェンス技術は、組織がサイバー攻撃を能動的に検出・予測するのに役立ちます。
これにより、将来の攻撃やデータ侵害から身を守る可能性が高まります。
市場におけるトップ DMARC プロバイダー
現在のメールセキュリティ市場における最高の DMARC プロバイダーの一覧は以下のとおりです。
1. PowerDMARC
最適な対象: すべての企業
開始価格(月額): 8ドル
無料トライアル: あり
PowerDMARC は、あらゆる規模の企業に適した包括的なメールおよびドメインセキュリティの SaaS プラットフォームであり、このリストで最も高く評価されている DMARC プロバイダーです。
現在、PowerDMARC は 10,000 を超えるクライアント、MSP、政府機関向けに DMARC とメール認証の容易な導入を実現しています。
PowerDMARC は 2023年夏、2024年夏、2024年春、2024年秋の DMARC ソフトウェア部門でG2リーダーに選出されています。
長所
- あらゆる規模の企業に適している
- DMARC、SPF、DKIM の管理サービスに加えて、MTA-STS、TLS-RPT、BIMI を含む
- 技術的な知識が不要
- AI と脅威インテリジェンス機能を含む
- 高いサービス稼働率と安定したプラットフォーム稼働時間を提供
- MSP 向けにフルプラットフォームのホワイトラベルを提供
- 最も手頃な価格設定と迅速なサポート
短所
- 高度な機能は最初は複雑に感じる場合がある
2. dmarcian
最適な対象: 中小規模の企業
開始価格(月額): 19.99ドル
無料トライアル: あり
dmarcian は、組織が DMARC およびその他のメール認証プロトコルを管理できるように設計されたセキュリティプラットフォームです。
dmarcian はシンプルでスケーラブルなインターフェースを提供しており、技術的な知識や IT スキルがなくても、企業が DMARC を簡単に設定・監視できるようになっています。
長所
- 操作が簡単
- 包括的なレポート機能
- ガイド付きの DMARC 導入
- DMARC、SPF、DKIM 実装に関する専門知識
短所
- 価格が高い
- 高度な脅威インテリジェンス機能が欠如
- MTA-STS、TLS-RPT、BIMI の導入サービスがない
3. DMARC Report
最適な対象: レポート中心の DMARC プロバイダーを求める企業
開始価格(月額): 25ドル
無料トライアル: あり
DMARC Report は、グローバル企業向けのシンプルで包括的な DMARC レポートおよび認証プラットフォームです。
この DMARC プロバイダーは、詳細なレポートと監視機能を備えており、簡単に構成できます。
ただし、より高度な機能を求めている場合には、追加機能で補う必要があるかもしれません。
長所
- 詳細なレポート機能
- アラート付きの細かな監視機能
- MTA-STS および TLS-RPT の導入
- 必要に応じて PDF レポートを生成
短所
- 価格が高い
- 高度な脅威検知が限定的
- BIMI の導入サービスがない
- 高度なセキュリティ機能が限定的
4. Fraudmarc
最適な対象: 中小規模の企業
開始価格(月額): 21.00ドル
無料トライアル: あり
Fraudmarc を利用すると、DNS チームを巻き込んで DNS ポリシーを管理する必要がなくなります。
このプラットフォームが、分かりやすく直感的な方法で自動的に処理してくれるためです。
Fraudmarc はユニバーサル SPF に加えて、SPF および DMARC レコードチェックを提供しており、不正なメールを簡単に識別してハッカーに対処できます。
長所
- SPF 圧縮サービスを提供
- 詳細な DMARC レポートを提供
短所
- 初期設定が初心者には難しく感じられる可能性がある
- 高度な脅威インテリジェンスが不足している
- 機能セットが限定的
5. Valimail
最適な対象: 中規模から大規模企業のユーザー
開始価格(月額): 非公開
無料トライアル: あり
Valimail は現在の DMARC プロバイダー市場における主要プレイヤーであり、このリストのトップ競合のひとつです。
Valimail は、顧客ドメインに対して迅速で安全な DMARC 適用を提供することを約束しており、ドメイン所有者がなりすましやドメイン詐称攻撃を防止できるようにしています。
長所
- 自動化され、簡単に実施できる DMARC ポリシー適用
- ゼロトラスト方式によるメール認証
- 詳細なレポートおよび監視機能
短所
- 価格が高い
- MTA-STS と TLS-RPT の導入サービスなし
- 初期設定が複雑
- 無料で利用できる機能が限定的
6. Sendmarc
最適な対象: 中規模から大規模企業のユーザー
開始価格(月額): 約 49 ドル
無料トライアル: あり
Sendmarc は、ブランド保護や高度なサイバーセキュリティソリューションを重視する企業に最適な、最新かつ包括的で堅牢なメール防御・認証プラットフォームです。
Sendmarc は DMARC を超えた包括的なセキュリティアプローチを採用しており、このリストのトップ候補の 1 つとなっています。
長所
- 簡単なセットアップとユーザーフレンドリーなインターフェース
- DMARC、SPF、DKIM に加えて BIMI の導入サービスを提供
- 侵害検知や類似ドメイン防御を含む高度な脅威検知機能
短所
- 高度な脅威検知機能は高額
- 技術的制約のあるフラッテン化サービスによる SPF 最適化をサポート
- プレミアム機能は主にエンタープライズ向け
7. DMARCLY
最適な対象: 小規模企業
開始価格(月額): 17.99ドル
無料トライアル: あり
DMARCLY は、DMARC、SPF、DKIM の容易な導入と監視を目的として設計された、広く認知されている DMARC プロバイダーです。
同社はドメインなりすましやスプーフィングからの保護に重点を置き、世界中に顧客を持っています。
シンプルで分かりやすいメール認証管理インターフェースを提供しており、初心者にとって良い選択肢となります。
長所
- 初心者に最適な、簡単なオンボーディングとセットアップ
- DMARC に加えて MTA-STS および TLS-RPT のレポートと導入をサポート
- Adaptive Blacklist Monitoringを提供
- 手頃な価格設定
短所
- 脅威インテリジェンス機能が限定的
- スケーラビリティが限られており、大規模企業には不向き
- ホスト型ソリューションが限定的で、より高度かつ自動化されたソリューションを求める企業には不十分な可能性がある
8. OnDMARC
最適な対象: 中小規模の企業
開始価格(月額): 35ドル
無料トライアル: あり
OnDMARC は、Red Sift によって開発された DMARC プロバイダープラットフォームで、DMARC およびメール認証の実装を簡素化することに重点を置いています。
このプラットフォームは、誰でも利用できるシンプルで使いやすいインターフェースを通じて、複雑な技術プロトコルを企業が採用できるよう支援するよう設計されています。
長所
- シンプルでユーザーフレンドリーなインターフェース
- 迅速で応答性の高いサポートチーム
- SPF、DKIM、DMARC に加えて MTA-STS のホスト型サービスを含む
短所
- プラットフォームは使いやすいものの、メール認証の概念に関する知識がないと初期設定が難しいと感じる場合がある
- 詳細なレポートや監視オプションが不足
- AI や脅威インテリジェンス分析機能がない
9. Mimecast DMARC Analyzer
最適な対象: 大企業
開始価格(月額): 非公開
無料トライアル: あり
Mimecast DMARC Analyzer は、Mimecast によって開発された DMARC およびメール認証の管理ソリューションプラットフォームです。
DMARC Analyzer は、クライアントのメールトラフィックに深い洞察を提供し、継続的な監視を通じて DMARC ポリシーを安全に適用できるよう支援します。
長所
- ユーザーフレンドリーで手間のかからないシンプルなインターフェース
- 分かりやすいビジュアルでメールトラフィックを詳細に分析可能
- メール認証の導入と適用に関する専門的なガイダンス
短所
- AI および脅威インテリジェンス機能が欠如
- 価格モデルが高額で、中小企業には利用しにくい
適切な DMARC プロバイダーを選ぶ方法
あなたのビジネスに適した DMARC プロバイダーを選ぶ際には、ビジネス上の目標や企業の種類に応じて判断する必要があります。
プロバイダーを決定する際は、以下の重要なポイントを考慮に入れてください。
- 使いやすさ
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初心者でメール認証に不慣れな場合、使いやすさは必須の要素です。
技術的な専門知識をほとんど、またはまったく必要としないソリューションを選ぶことが重要です。 - 価格の手頃さ
- エンタープライズ以外のユーザーにとって、価格の手頃さは大きな決定要因となり得ます。
- DMARC 重視かどうか
- DMARC の導入だけを求めており、追加のセキュリティのために他の認証プロトコルの設定に興味がない場合、選択肢はその点に応じて変わってきます。
- DMARC 以外のセキュリティ機能
- 一方、メールセキュリティを包括的に強化したい場合は、DMARC 導入サービス以上の機能を提供する企業に興味を持つかもしれません。
- 脅威インテリジェンス統合
-
現代において、脅威インテリジェンスはすべての組織が優先すべき要素だと私たちは考えています。
最新技術を活用することで、サイバー攻撃を発生前に検出・防止し、重大なデータ侵害を事前に回避することができます。
なぜ PowerDMARC が優れているのか
機能性とスケーラビリティを備えながら、予算を抑えたい企業にとって、PowerDMARC は世界中の組織から選ばれる存在です。
PowerDMARC を競合より際立たせている要因は次のとおりです。
- 包括的なメール認証
-
PowerDMARC は、DMARC だけにとどまらない広範な機能セットを提供します。
このプラットフォームは DKIM、SPF、BIMI、MTA-STS、TLS-RPT の導入および管理サービスも提供しています。
これは、包括的な保護を必要とする企業にも、サービス範囲を拡大したい MSP にも理想的です。 - 予測型脅威インテリジェンス
- PowerDMARC プラットフォームには、AI を活用した予測型脅威インテリジェンス分析、脅威検知、レポート機能が備わっています。
- 高い稼働率と SLA
- PowerDMARC プラットフォームは、多量のデータ処理やマルチテナンシーに対応できるスケール能力を備えながら、非常に高い稼働率とサービス可用性を維持します。
- クライアントデータのプライバシー重視
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PowerDMARC は DMARC フォレンジックレポートの PGP 暗号化を有効にすることで、顧客データのセキュリティを優先しています。
これにより、PowerDMARC の従業員でさえデータにアクセスできません。
まとめると、PowerDMARC が DMARC プロバイダーの中でトップに位置する理由は、包括的な機能セット、脅威インテリジェンス能力、そして顧客第一の姿勢にあります。
あらゆる規模の企業に適した、メール認証管理のオールインワンソリューションです。
DMARC プロバイダーに関するよくある質問
- DMARC プロバイダーの費用はいくらですか?
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DMARC プロバイダーの費用は、選択するベンダーによって異なります。
基本プランの価格は月額 8 ~ 50 ドルの範囲になる可能性があります。
高度な機能は追加オプションとして提供される場合があり、プレミアムプランはより高い予算配分や複数ドメインの要件を持つエンタープライズ向けです。 - プロバイダーなしで DMARC を設定できますか?
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DMARC を設定するためにプロバイダーは必須ではありません。
十分な技術的知識と IT スキルがあれば、DMARC を手動でドメインに設定することができます。
しかし、DMARC ポリシー適用へのスムーズな移行、シームレスな監視、高度なレポート機能を求める場合は、プロバイダーの利用が重要です。 - DMARC はどのようにメール配信率を向上させますか?
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DMARC はメールを認証し、ドメイン名のなりすましやメール詐欺を防ぐことで配信率を向上させます。
これによりスパム判定率が下がり、受信者に信頼できる送信元として認識されます。
長期的には、DMARC の継続的な監視がドメイン評価と配信率改善につながります。 - DMARC プロバイダーは SPF や DKIM も扱いますか?
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PowerDMARC のような一部の DMARC プロバイダーは、DMARC に加えて SPF や DKIM の導入も取り扱います。
これにより、組織はすべてのメール認証設定を中央のダッシュボードで監視でき、運用を効率化できます。