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サブドメインを別のネームサーバに委任する方法

サブドメインを別のネームサーバに委任する方法

2024年4月30日
著者: Yunes Tarada
翻訳: 逆井 晶子

この記事はPowerDMARCのブログ記事 How to delegate a subdomain to another NameServer? の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


DNS(ドメインネームシステム)はインターネットの基盤となる仕組みであり、人間が理解しやすいドメイン名をコンピュータが理解できるIPアドレスに変換する役割を担っています。
DNSの重要な機能の一つに、サブドメインを別のネームサーバー(NS)に委任する機能があります。
これにより、組織はDNSインフラストラクチャの管理を柔軟に行うことができ、システムの安定性と効率性を確保できます。

この記事では、サブドメインを別のNSに委任する手順を案内します。
具体的には、新しいゾーンファイルの作成、NSレコードの追加、親ゾーンファイルの更新、および別のNSの設定変更といった技術的な詳細を含みます。
システム管理者、ネットワークエンジニア、開発者のいずれにとっても、本ガイドはサブドメインの委任プロセスとその重要性を理解する助けとなるでしょう。

サブドメインを別のNSに委任する手順

ステップ 1: 委任するサブドメインを決定する
まず、委任するサブドメインを決定します。
例えば、「subdomain.example.com」の場合、「subdomain」が委任するサブドメインで、「example.com」がメインのドメインとなります。
ステップ 2: サブドメイン用の新しいゾーンファイルを作成する
サブドメインを委任するには、そのサブドメイン用のゾーンファイルを作成する必要があります。
このゾーンファイルにはサブドメインのDNSレコードが含まれ、別のNSがそのサブドメインのクエリを解決する際に使用されます。
ステップ 3: ゾーンファイルにNSレコードを追加する
作成したゾーンファイルには、NSレコードを追加します。
これにより、そのサブドメインのクエリを解決する責任を持つNSを指定します。
ドメインのNSレコードを確認したい場合は、無料のNSレコード検索ツールを利用できます。
ステップ 4: 親ゾーンファイルを更新する
次に、メインドメインのゾーンファイル(親ゾーンファイル)を更新します。
ここでは、サブドメインの委任を示すNSレコードを追加し、別のNSを指定します。
ステップ 5: 別のNSの設定を更新する
最後に、委任先のNSの設定を更新し、サブドメインの情報を反映させます。
これには、新しいゾーンファイルを追加したり、既存のゾーンファイルを更新したりする作業が含まれます。

なぜサブドメインを別のNSに委任するのか?

サブドメインを別のNSに委任する理由はいくつかあります。

ドメイン管理の分離
最も一般的な理由は、ドメインの管理を分離するためです。
例えば、大企業では複数のチームや部門が異なるサブドメインを管理していることがあります。
サブドメインを別のNSに委任することで、それぞれのチームが独立してDNSレコードを管理できるようになり、組織全体のDNSインフラストラクチャへの影響を最小限に抑えることができます。
セキュリティの向上
セキュリティの観点からも、サブドメインの委任は有効です。
サブドメインを別のNSに委任することで、異なるセキュリティ対策を適用できます。
例えば、追加の認証や暗号化を施すことで、機密情報を保護し、許可されたユーザのみがアクセスできるようにすることが可能です。
パフォーマンスの向上
パフォーマンス面でも、サブドメインの委任は有効です。
特に、アクセスが集中するサブドメインを、ユーザに近い地理的な位置のNSに委任することで、遅延を減らし、DNSシステム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

まとめると、サブドメインを別のNSに委任することは、ドメインの管理を分離し、セキュリティを強化し、パフォーマンスを向上させる有効な方法です。
これは、組織がDNSインフラストラクチャをより柔軟に管理できる強力な手段であり、DNSシステムの安定性と効率性の確保にも役立ちます。

まとめ

サブドメインを別のNSに委任する手順はシンプルです。
サブドメイン用の新しいゾーンファイルを作成し、NSレコードを追加し、親ゾーンファイルを更新し、別のNSの設定を更新することで完了します。
少しの技術的な知識があれば、簡単にサブドメインを委任し、DNSクエリが正しく解決されるように設定できます。