2025年:最も安全にオンラインで写真を共有する方法
2024年4月8日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 岩瀨 彩江
この記事はPowerDMARCのブログ記事 Safest Way to Share Photos Online in 2025 の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
重要なポイント
- オンラインで写真を共有することは、なりすまし、プライバシー侵害、金融操作などのリスクを伴います。
- 機密情報の開示を避けるため、共有前に写真の内容を分析することが不可欠です。
- 暗号化されたファイル転送サービスを利用することで、機密性の高い画像を送信する際により安全な手段となります。
- 潜在的なオンライン侵害から守るために、画像を定期的にバックアップすることが重要です。
- 画像にウォーターマークを適用することで、所有権を示し、不正使用や配布を抑止することができます。
多くの人にとって、オンラインで写真を共有することは日常の一部になっています。
今日では、インターネット上の写真は個人的な表現を超え、ブランディングやビジネスコミュニケーションに不可欠なツールとなっています。
しかし、この単純な行為には、プライバシーとセキュリティに関する多くの課題とリスクが伴います。
そのため、オンラインでの写真共有に伴う複雑さを理解し、適切に対処する方法を学ぶことが重要です。
この記事では、オンラインで写真を安全に共有する方法を探り、一般的なプライバシーやセキュリティ上の懸念に対する実践的な解決策を提示します。
個人情報を保護することから、画像を保存・送信するための安全なプラットフォームを選択することまで、写真をプライベートかつ安全に保つための実践的なアドバイスをこのガイドは提供します。
オンラインで写真を共有することのリスク
オンラインで写真を共有することには、重大なセキュリティ上およびプライバシー上のリスクがあります。
便利な一方で、ソーシャルメディア、メッセージアプリ、メールなどを通じて写真を共有すると、個人情報や機密情報が意図しない形で第三者にさらされ、不正利用される可能性があります。
主なリスクは以下のとおりです。
- なりすましやプライバシー侵害
- 写真には、顔、住所、車のナンバープレート、子どもの姿などの個人データが含まれていることがあります。悪意ある人物は、こうした情報を使ってなりすまし、詐欺、ソーシャルエンジニアリングに悪用する可能性があります。
- 制御の喪失
- 一度インターネットに写真をアップロードすると、許可なくスクリーンショット、保存、再共有される可能性があります。後から削除しても、他のデバイスやプラットフォームにコピーが残っている場合があります。
- 不正アクセス
- 多くのクラウドストレージやメッセージアプリは、侵害や不正閲覧に対して脆弱な方法でデータを保存しています。特にプライバシー設定が不適切な場合、第三者が画像にアクセスする可能性があります。
- 金銭的詐欺
- 銀行情報、クレジットカード情報、業務文書などが写り込んだ画像は、金融詐欺や不正利用に悪用される可能性があります。
- 疑わしいプラットフォームの安全性
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すべてのファイル共有サービスやクラウドプラットフォームが同じ保護レベルを提供しているわけではありません。
例えば Dropbox のようなサービスは一般的ですが、ユーザは「Dropbox は写真を安全に保管できるのか?」と確認すべきです。
機密性の高い写真をアップロードする前に、プライバシーポリシー、暗号化基準、アクセス制御を確認することが重要です。
オンラインで写真を共有する最も安全な方法
以下の写真共有に関する推奨事項は、サイバーセキュリティ上のリスクを軽減しつつ、安全に画像を共有するのに役立ちます。
- 1.共有する写真を分析する
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どんな写真を共有する場合でも、その写真が何を露出してしまう可能性があるかを慎重に確認する時間を取ることが大切です。
何気ない写真であっても、子ども、住所、背景にある物など、意図せず機密情報や個人情報が写り込むことがあります。よくあるリスクとしては、職場のIDバッジ、機密文書、クレジットカード、開いたままのパソコン画面などが見えてしまうことです。
企業の場合、製品やサービスの最新情報を共有すること自体は問題ありませんが、従業員情報、顧客データ、内部システムが写り込んだ写真を投稿することは避けるべきです。 - 2.写真に個人データが含まれていないことを確認する
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メールで写真を送ったり、ソーシャルメディアに投稿したりする前に、以下の内容が写り込んでいないことを確認してください。
- 金融記録
- 他者の個人データ(事業者の場合、従業員や顧客に関する情報を特に指します)
- コンピュータシステムおよびデータベース
- 知的財産
もし写真にこれらが写っている場合は、無料のぼかしツールを使って隠してください。
そうすることで、安心して写真を送ることができます。
また、共有前に写真を編集して機密情報をマスキングすることで、完全なプライバシー保護を確保できます。 - 3.ファイル暗号化ツールを使用する
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写真を共有する際、特に業務資産、クライアント資料、機密情報を含む場合は、エンドツーエンド暗号化を使用することが不可欠です。
これにより、意図した受信者だけがファイルにアクセスでき、傍受や不正アクセスのリスクを軽減できます。ProtonMailやTresoritのような安全なファイル共有ツールは、画像を安全に送信できる暗号化オプションを提供しています。
機密性の高いコンテンツを日常的に扱うチームには、パスワード保護を備えたWeTransfer Proや、画像共有が可能なSignalなどを利用することで、さらに強固なセキュリティを確保できます。 - 4.プライバシーポリシーを確認する
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デジタルプライバシーは重要であるため、使用するソーシャルメディア、クラウドストレージ、写真共有プラットフォームのプライバシーポリシーを必ず確認する時間を取ってください。
アクセス権や画像の共有範囲を管理できるよう、プライバシー設定を調整しましょう。
プラットフォームが写真の所有権や使用権を保持するかどうか、また画像が検索エンジンにインデックスされるかどうかを確認してください。これらを理解することで、自分のコンテンツを適切に管理し、プライバシーを保護できます。
一部のプラットフォームでは、アップロードされた写真を AI モデルの学習に利用する場合があり、AI生成画像やユーザー投稿コンテンツが含まれることがあります。
自分の画像がそのような用途に再利用される可能性があるかどうかを必ず確認してください。 - 5.ウォーターマークを適用する
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ウォーターマークは、プロが自分のコンテンツを保護するための簡単で効果的な方法です。
ウォーターマークは所有権を示し、不正使用や無断配布を抑止します。AI 画像編集ツールは、視覚的な品質を保ちながら、多数の画像に控えめで邪魔にならないウォーターマークを自動で適用できます。
例えば、グラフィックデザイナーがクライアントに確認用のドラフトを送る際、AI ツールを使って効率的にウォーターマークを追加するなどの使い方があります。 - 6.画像をバックアップする
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写真を複数の安全な場所に保管しておくことは、作品を保護するために不可欠です。
DropboxやiCloudなどの暗号化されたクラウドバックアップと、外付けハードドライブや NAS(ネットワーク接続ストレージ)などのオフラインオプションを組み合わせて利用してください。この方法は、将来の編集、クライアントへの納品、Depositphotos のようなストックフォトプラットフォームでの使用のために、元の高解像度ファイルを確実に保管する必要がある写真家やマーケターにとって特に重要です。
信頼性の高いバックアップを持つことで、オンライン侵害やハードウェア故障が発生した場合でも、画像を安全に保つことができます。 - 7.共有済みの写真を見直す
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以前は共有しても問題のなかった写真でも、状況の変化により、位置情報の露出、古いブランディング、もはや公開すべきでない機密情報など、リスクが発生する場合があります。
安全を保つために、少なくとも四半期ごとに共有写真を見直すカレンダーリマインダーを設定してください。オンラインに残しておく必要がなくなった画像は削除しましょう。
デジタルコンテンツを定期的に整理することで、プライバシーリスクを減らし、インターネット上でアクセス可能な個人情報や業務情報の量を最小限に抑えることができます。
共有前にメタデータを削除する
メタデータとは、写真に埋め込まれた隠れた情報のことで、撮影日時、カメラ設定、GPS 座標などの位置情報が含まれることがあります。
このデータは写真を共有する際に一緒に送られてしまうため、意図せず個人情報を公開してしまう可能性があります。
プライバシーを守るために、オンラインやメールで写真を共有する前にメタデータを削除することが重要です。
Windows では手動で以下の手順を行うことができます。
- 画像を右クリックする
- 「プロパティ」を選び、「詳細」タブを開く
- 「プロパティと個人情報を削除」を選択する
Mac では、プレビューアプリを使ってメタデータを確認・編集してから保存できます。
また、メタデータ削除を簡単に行える専用アプリもあります。
- ImageOptim (Mac)
- Metapho (iOS)
- ExifCleaner (Windows/Mac)
安全にメールで写真を送る方法
メールは一般的な写真共有手段ですが、必ずしも最も安全というわけではありません。
追加の対策を行うことで、画像が不正アクセスや意図しない露出から守られます。
- ProtonMail のような暗号化されたメールサービスを利用し、メッセージをエンドツーエンドで保護します。
- 写真をパスワード付き ZIP ファイルに圧縮し、パスワードは別の手段で共有します。
- パスワードや機密文書など、機密情報を露出する写真を送ることは避けてください。
- 誤送信を防ぐために、送信先のメールアドレスを必ず再確認してください。
- 送信前にウォーターマークを追加し、知的財産を保護します。
- メールクライアントとウイルス対策ソフトを最新の状態に保ち、マルウェアやフィッシングから守ります。
- 写真や個人情報を求めるフィッシングの試みに注意してください。
- 大容量または機密性の高いファイルには、メールではなく安全なクラウド共有サービスの利用を検討してください。
まとめ
インターネットで写真を共有することは、自己表現の一部として、そして多くのビジネス戦略における重要な要素として不可避となっています。
これにより、プライバシーと安全性に関する新たな課題が生じています。
情報セキュリティは、個人の問題にとどまらず、ビジネスにとっても不可欠です。
デジタル社会では、ビジュアルコンテンツを充実させることと、安全に保存・送信することのバランスが求められます。
デジタルセキュリティをさらに簡潔かつ強固にするために、PowerDMARC が提供する機能を検討してみてください。
PowerDMARC は、デジタル資産を保護し、すべてのコミュニケーションを安全に保つための高度な保護ツールを提供します。
PowerDMARCを活用し、重要なものを守る方法を知るために、15日間のトライアルを開始するか、問い合わせをしてみてください。
よくある質問
- 自分の写真がオンラインで使用されているか確認するにはどうすればよいですか?
- Google画像検索やTinEyeのような逆画像検索ツールを使って、写真がウェブ上のどこに表示されているかを調べることができます。
- 写真を共有する際、品質とセキュリティをどのように両立させればよいですか?
- 大容量ファイルに対応したプラットフォームを利用して高い画質を維持し、暗号化、ウォーターマーク、アクセス制御などのセキュリティ対策を適用することで両立できます。
- 高解像度画像を安全に共有できるプラットフォームにはどんなものがありますか?
- ShootProof、SmugMug、Format などのプラットフォームは、高解像度写真の保存に対応し、安全かつプライベートな共有オプションを提供しています。