DNSレコードをエクスポートする方法は?
DNSレコードの概念を理解し、DNSレコードのエクスポート方法を学ぶ。
2024年3月30日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 永 香奈子
この記事はPowerDMARCのブログ記事 How To Export DNS Records? の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
DNSレコードの概念を理解することは、SPF、DKIM、DMARCといったメール認証プロトコルを使用する上で重要です。
DNSレコードをエクスポートして、ゾーンファイルのローカルコピーを保存する必要があります。
DNSレコードは、ドメインのデータベースに保存されている情報で構成されており、ドメインのリソースに関する有用な情報を得るのに役立ちます。
DNSレコードとは何ですか?
DNSは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略称で、DNSレコードは、権威DNSサーバーに含まれる指示で、ドメインの詳細情報を提供するものです。
DNSレコードでは、ドメインとそれに対応するIPアドレスを確認できるほか、すべてのリクエストがどのように管理および処理されるべきかを指定できます。
DNSレコードをエクスポートする方法を知ることは非常に重要です。
なぜなら、DNSレコードはDNS構文でコード化された一連のテキストファイルの集合体だからです。
DNS構文は、DNSサーバーへの指示として使用される文字列です。
DNSレコードにはさまざまな種類があり、それぞれにTTL(タイム・トゥ・リブ)と呼ばれる有効期限を示す設定があります。
DNSレコードはDNSデータベースに保存された特定のリソースレコードであり、ドメインに関する詳細な情報を整合させたり管理したりすることが可能です。
これにより、ドメインが使用するメールサーバーの種類や、ユーザーがウェブサイトにアクセスしようとした場合に返されるIPアドレスを指定するようにできます。
これらは、管理下にある1つまたは複数のドメインに対応するゾーンとして分類されます。
たとえば、「sample.com」と「sample2.com」という2つのドメイン名を持つ場合、それぞれに独立したDNSレコードのセットが存在します。
一般的なDNSレコードの種類は?
ドメインのDNSレコードをエクスポートする方法を知る前に、まず一般的なレコードの種類を確認しましょう。
Aレコード
Aレコードは、特定のウェブサイトまたはドメイン名に対してIPアドレスを指定するものです。
これはIPアドレスのルックアップに使用され、ウェブブラウザがドメイン名を使用してウェブページを読み込む仕組みとなっています。
そのため、IPアドレスを知らなくても、訪問したいウェブサイトにアクセスすることが可能です。
また、AレコードはDNSに基づくブラックホールリスト(DNSBL)にも使用されます。
AAAAレコード
AAAAレコードは、IPv6プロトコルで使用され、インターネット上のホストにIPv6アドレスを割り当てるためのものです。
これにより、IPv6アドレスをホスト名に、またはホスト名をIPv6アドレスに関連付けることが可能です。
そのため、AAAAレコードは、長い数字列に制約を受けることなく、カスタムIPv6アドレスをデバイスに割り当てたいネットワーク管理者にとって有用です。
CNAMEレコード
このDNSレコードタイプは、ドメインのエイリアスを作成します。
例えば、www.sample.comというウェブサイトがある場合、CNAMEレコードを使用してエイリアスを設定すると、インターネット上でそのアドレスにアクセスした人が、ルートドメインではなくblog.sample.comに誘導されるようにすることができます。
また、ウェブサイトやアプリケーションの異なるバージョン間、または同じルートドメインの異なるサブドメイン間でリダイレクトを設定する役割も果たします。
NS(Nameserver)レコード
NSレコードは、ドメインに対応するネームサーバーを指定するDNSレコードタイプです。
新しいドメインをメインアカウントに関連付ける場合、ゾーンファイルにこのレコードを追加します。
他のレコードを生成する前に、正確に設定する必要があります。
NSレコードの目的は、インターネット上で使用するネームサーバーを指定することです。
これはすべてのDNS設定プロセスの重要な部分であり、DNSの権威情報源を提供することで、ユーザーがインターネット上で目的地に到達するのを助けます。
MX(Mail Exchange)レコード
MXレコードは、特定のドメイン名に送信されたメールを受け取るメールサーバーを指定します。
このレコードは、ドメインを通じてメールを受信する必要がある場合に不可欠であり、AレコードまたはAAAAレコードを指し示します。
TXTレコード
このDNSレコードタイプは、ドメインに関する追加情報をテキスト形式で入力することを可能にします。
これは一般的に、DMARCのようなメール認証の実践で使用されます。
受信サーバーに対し、メールサーバーの送信元情報をどのように検証するかを指示する役割を果たします。
メールサーバーがメールの有効性を示すために使用する基本的な方法は、SPF TXTレコードを介したものです。
エクスポートしたDNSレコードの一般的な用途
DNSレコードをエクスポートする最大の利点は、現在の設定のバックアップを作成できることです。
また、他のネームサーバーで使用するためにレコードを複製する際にも役立ちます。
ドメインのDNSレコードをエクスポートするには、DNSに少なくとも1つのドメインを追加する必要があります。
DNSレコードをエクスポートする方法
DNSレコードをエクスポートするには、DNS管理サービスおよびツールプロバイダーの公式プラットフォームにアクセスする必要があります。
サインインして、以下の手順に従ってください。:
ステップ 1: 管理DNSへ移動
ダッシュボードにログインし、DNSメニューから「管理DNS」を選択します。
このオプションは、ナビゲーションの右上に表示されています。
ステップ 2: エクスポートするレコードのドメインを選択
ドメイン名を入力するか、最近更新されたドメインのリストから選択します。
「すべて表示」をクリックすると、アカウント内のすべてのドメインを確認できます。
ステップ 3: レポートに移動
該当するドメインをクリックすると、そのドメインのレコードページが表示されます。
ここで「レポート」タブを選択します。
ステップ 4: ファイル形式を選択してエクスポート
最後に、希望するファイル形式を選択し、「エクスポート」をクリックします。
これでDNSレコードが正常にエクスポートされます。
PowerDMARCでDNSレコードを確認
ドメインのDNSレコードにまだ確信が持てない場合は、PowerDMARCを使用してDNSチェックを実行できます。
これにより、ドメインに設定されたすべてのレコードタイプのDNSレコード構文を確認でき、エラーのトラブルシューティングを迅速に行うことが可能です。
さらにサポートが必要な場合は、ぜひお問い合わせください!