MailData

SMTP Yahoo エラーコードの解説

SMTP Yahoo エラーコードの解説

2024年3月12日
著者: Yunes Tarada
翻訳: 竹洞 陽一郎

この記事はPowerDMARCのブログ記事 SMTP Yahoo Error Codes Explained の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。


もし最近Yahooメールの配信に問題が発生している場合、このガイドが役に立つでしょう。
Yahooは、最新のガイドラインに準拠していない認証されていないメッセージをブロックし始めました。

Yahooメールが配信されなかった場合、Yahooはエラーコードを送信することがあります。
これらのYahooエラーコードが何を意味するのかを理解することが、迅速にエラーを解決するためには非常に重要です。

550エラーコードでYahooメールが返送される問題

2024年5月1日から、Yahooメールは特定の送信者に対して次のエラーメッセージと共に返送されるようになりました。


550 5.7.9 This mail has been blocked because the sender is unauthenticated. Yahoo requires all senders to authenticate with either SPF or DKIM.

このYahooエラーメッセージを分析することで、送信者がYahooの受信トレイにメッセージを送信できなかった理由を明らかにできます。

  1. メールが未認証だった
  2. 送信者のDNSにSPFおよびDKIMレコードが欠けていた
  3. これらのいずれかのレコードが、Yahooによる認証に必要とされている
  4. そのため、Yahooはメールの配信をブロックしました。

SPFやDKIMなどの必須のメール認証プロトコルをまだ設定していない一般のメール送信者や、ドメインに対してDMARCを有効にしていない大量送信者は、Yahooで引き続きメール配信の問題に直面することになります。
メールを確実に配信するためには、最新のYahooの要件に準拠することが不可欠です。

PowerDMARCのGoogleおよびYahoo準拠プログラムを利用すれば、市場で最速の速度でメールを準拠させることができます。
オンボーディング後は、当社の専門家がSPF、DKIM、およびDMARCの設定をサポートします。
設定が完了すると、すべての正当なメッセージがクライアントの受信トレイに問題なく届くようになります。

Yahoo SMTPエラーコードとは?

SMTPエラーコードは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を通じて送信されたメールの結果を示す数値の応答コードです。
SMTPは、メール配信のステータス(成功または失敗)を伝えるためにコードを生成します。
通常、このエラーコードにはエラー内容を説明するメッセージが付随しています。
このメッセージは通常簡潔で、メールが拒否された理由や転送中に発生した問題について説明します。

例えば、Yahooエラーコード「421」はサービスの停止による一時的なエラーを示すことがあります。
また、Yahooエラーコード「554」は、認証エラーによる恒久的なエラーを表します。

よくあるYahooエラーコードの解説

エラーコード種類説明
421 / 451一時的スパム、苦情、接続の問題、またはサービスの利用不可による一時的なブロックで、メール配信が遅延します。
550 / 553 / 554恒久的準拠違反、認証失敗、またはブロックリストにより恒久的に拒否されます。

Yahooメールの配信エラーは、一時的なエラーと恒久的なエラーの2つのカテゴリに分けられます。
この記事では、一時的なエラーに軽く触れながら、恒久的なエラーコードについて詳しく説明します。

1. 4XX (421および451) 一時的エラーコード

4XXエラーの説明

Yahooメールが一時的なエラーによって一時的にブロックされることがあります。
Yahooエラーコード「421」および「451」がこのような状況で通知されることがあります。
一時的なエラーは即時拒否には至らないものの、メールの配信を遅延させる可能性があります。

4XX一時的エラーの原因

次の場合に4XX(421および451)Yahoo一時的エラーコードが発生することがあります。

Yahoo 421および451エラーの修正方法

Yahooの一時的なエラーを修正するには、次の対策を講じてください。

2. 5XX (550、553および554) 恒久的エラーコード

5XXエラーの説明

一時的なエラーとは異なり、5XX恒久的エラーはメッセージの恒久的な拒否につながる可能性があります。
Yahooは、恒久的なエラーを示すために「553」および「554」エラーコードを送信します。
これらのエラーコードが表示された場合、すぐに対処が必要です。

5XX恒久的エラーの原因

次の場合にYahooの「550」「553」「554」エラーコードが発生する可能性があります。

その他にも、Yahooの「554」エラーコードが発生する理由はいくつかあります。
存在しないアドレスへの送信など、単純な理由もあれば、DMARC認証に失敗するなど複雑な理由もあります。
いずれの場合でも、メールの配信問題を防ぐためには、迅速に対処することが重要です。

Yahoo 550、553、554エラーの修正方法

Yahooの「550」「553」「554」エラーコードが表示された場合、次の手順で対処できます。

Yahooは、「553」や「554」のような恒久的なエラーに遭遇したメールの再送信を警告しています。

こちらからYahooのエラーコード一覧を参照できます。

「550 5.7.9 送信者が未認証」Yahooエラーの修正方法

「550 5.7.9 送信者が未認証」Yahooエラーを修正するには、送信ドメインにメール認証を設定する必要があります。
これには、SPF、DKIM、およびDMARCレコードの設定が含まれます。以下の手順に従って設定を開始してください。

1. SPFレコードの作成と公開(すべての送信者向け)

SPFレコードジェネレータ
  1. PowerDMARCに無料でサインアップし、SPFレコード生成ツールを利用してSPFレコードを作成します。
  2. 送信元を認可し、失敗メカニズム(例:ソフトフェイルのための「~all」)を設定します。
  3. 生成したSPFレコードを、ドメインレジストラのサポートを受けてDNSに公開します。

2. または、DKIMレコードの作成と公開(すべての送信者向け)

DKIMレコードジェネレータ

Yahooへの準拠にはSPFまたはDKIMのどちらかを設定すれば十分ですが、セキュリティ向上のために両方を設定することをお勧めします。
当社のDKIM生成ツールを使用して無料でDKIMレコードを作成できます。
生成したレコードをドメインレジストラのサポートを受けてDNSに公開します。

3. ドメインに対してDMARCを有効にする(大量送信者のみ)

1日に5,000通以上のメールを送信する場合は、さらにDMARCの実装が必要です。
当社のDMARCレコード生成ツールを使用してDMARCレコードを作成する際、次の必須フィールドを設定してください。

生成したレコードを、ドメインレジストラのサポートを受けてDNSに公開します。

DMARCレコードジェネレータ

注:

SPFおよびDKIMに加えて、すべてのメール送信者がDMARCを設定することをお勧めします(大量送信者に限りません)。
DMARCは、なりすまし、フィッシング、そして詐称攻撃の防止に役立ちます。
ただし、「reject」や「quarantine」といった強制ポリシーでのDMARC実装は注意深く行い、監視を行うことが必要です。
これにより、正当なメールがブロックされるのを防ぎます。

専門的なサポートが必要な場合は、ぜひご連絡ください!

「554 5.7.9 ポリシー理由でメッセージが受理されない」Yahooエラーの修正方法

554 5.7.9 ポリシー理由でメッセージが受理されないYahooエラー

Yahoo送信者ポリシーの更新後、多くの送信者が直面する恒久的なYahooエラーメッセージが「554 5.7.9 ポリシー理由でメッセージが受理されない」エラーです。
このエラーは、ドメインにDMARC認証がない(または認証に失敗した)場合に発生する可能性があります。

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)は、ドメイン認証、メール配信の監視、およびフィッシング攻撃の防止を支援するメール認証プロトコルです。
Yahooは、1日5,000通以上のメールを送信する送信者に対して、ドメインにDMARC設定を行うよう求めています。

注:

Yahooの554トラブルシューティングガイドによると、DMARC認証に失敗している場合、「p=reject」ポリシー設定でメールが拒否されることがあります。
DMARC失敗の原因と予防策については、当社のDMARC失敗ガイドで詳しく説明しています。

554 5.7.9 Yahooエラーを修正するための5つの手順

エラーのトラブルシューティングを行う前に、ドメインがすでにDMARCに準拠しているか確認してください。
当社の無料ドメインチェッカーツールを使用して確認できます。

1. SPFまたはDKIMを設定する

DMARCを実装するには、ドメインにSPFまたはDKIMのいずれかが有効になっている必要があります。
当社に無料でサインアップして、これらのプロトコルを数分で設定しましょう!

SPFとDKIMのレコードジェネレータ

2. DMARCのDNSレコードを作成する

当社のDMARC生成ツールを使用して、DMARCレコードを作成します。

SPFとDKIMのレコードジェネレータ

3. DMARCポリシーを選択する

Yahooは最低限「none」ポリシーのDMARCをサポートしていますが、当社の専門家は「none」ポリシーを推奨しません。
ドメイン所有者は「none」ポリシーから開始し、最終的には「reject」へ移行することを目指してください。

DMARCポリシー設定

4. DMARCレコードをDNSにアップロードする

DNS管理コンソールにアクセスして、DMARCレコードを公開します。
アクセス権がない場合は、すぐにドメイン管理者に連絡してください!

DNSでのDMARC設定

5. メール配信の状況を監視する

DMARCを正常に実装した後は、DMARCレポートを有効にすることが重要です。
これらのレポートにより、Yahooメールの配信問題を監視することができます。

送信元別でのDMARCレポートの分析

PowerDMARCでYahooメール配信問題を解決する

PowerDMARCのGoogleおよびYahoo準拠プログラムは、世界中の企業が送信者ガイドラインに準拠できるよう支援しています。
SPF、DKIM、DMARCの実装にお困りの場合は、当社にお任せください!
当社のホステッドソリューションと経験豊富な専門家が、プロトコルの導入をサポートします。
また、DMARCレポートも読みやすくし、問題を迅速に検出できるようにします。

数千の組織がPowerDMARCを利用してDMARC準拠を達成しています。
ぜひ、今すぐ始めましょう!