情報セキュリティとは?
情報を確実に保護するために
2023年11月17日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 高峯 涼夏
この記事はPowerDMARCのブログ記事 What is Information Security? の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
情報セキュリティとは、不正なアクセス・使用・開示から情報を確実に保護するプロセスです。
これは、機密データを扱うあらゆる組織のインフラにとって不可欠な要素です。
また、個人情報を保護したい個人にとっても重要なサービスです。
情報セキュリティは、データと情報を保護する行為です。
これはファイルを暗号化することから、オンラインでの個人情報の保護まで、あらゆるものを包括する幅広い用語です。
情報セキュリティとサイバーセキュリティについての詳細は、こちらを確認してください。
情報セキュリティの定義
情報セキュリティは、不正なアクセス・使用・開示を防ぐために情報を保護することです。
これには、情報を保護し、データの損失や盗難を防ぐためのポリシーと手順を実施することが含まれます。
情報セキュリティは、データと情報を不正なアクセス・使用・開示・中断・改変、または破壊から保護することです。
情報セキュリティは、個人や組織にとって大きな関心事です。
保護する必要のある機密データの量は近年劇的に増加しています。
これには、社会保障番号(訳注:アメリカで利用されているマイナンバーのようなID番号)、医療情報、財務データなどの個人情報が含まれます。
このようなデータを保護するだけでなく、組織はまた、企業秘密、財務情報、新製品開発計画などの独自の情報も保護する必要があります。
情報セキュリティポリシーは重要です。
なぜなら、それ自体がプライバシーを保護する価値あるものだからです。
しかしながら、今日の世界では、財務情報、友人や家族との関係、さらには仕事を得たりアパートを借りたりする能力までもを保護します!
なぜ情報セキュリティが重要なのか?
情報セキュリティは重要です。
なぜなら、それによって価値があり、機密性の高いデータを保護することができるからです。
データを保護する方法は数多くあります。
たとえば、データを暗号化したり、安全な場所に保存することなどです。
情報セキュリティは、個人情報を保護し、データを安全に保つのに役立ちます。
例えば、誰かがあなたのクレジットカード番号やその他の財務情報を盗んだ場合、その情報を使ってあなたの代わりに買い物をすることができます。
そのお金で車や家など高価なものを買わされた場合、利子も加わって返済に何年もかかるかもしれません。
そうなると、将来のクレジットスコアやローンの取得能力に影響が出るかもしれません!
情報セキュリティが重要であるもう一つの理由は、ハッカーがオンラインでアカウントにアクセスしてくるのを防ぐのに役立つからです。
これにより、あなたがオンラインで何をしているのかを他人が知ることはできなくなります。
これには、メールのチェックや銀行の手続きなどが含まれます。
これらのことを他人に覗かれたくないですよね!
最後に(そして最も重要なこととして)、情報セキュリティは個人情報の盗難から私たちを守ることができます。
個人情報の盗難とは、誰かが他人の個人情報を盗み、オンラインで他人になりすますことです。
これには、その人のクレジットカード番号やその他の個人情報を盗んで、許可なくその人の名前で買い物をすることが含まれます!
さらに、組織や企業も、顧客のデータを保護し、評判を維持するために情報セキュリティを優先する必要があります。
Toptalなどの信頼性の高い情報セキュリティサービスを利用することで、システムやネットワークを潜在的な脅威から確実に守ることができます。
情報セキュリティはどのように役立つのか?
情報セキュリティを役立てるためには、保護するべきものが必要です。
他人の個人情報や会社の秘密を持っている場合、それは保護されることで恩恵を受けるものです。
保護する価値がある情報の種類は?
情報は力です。
他人を操るために利用できる情報を持っている場合、それは保護する価値があります。
しかし、どのようにして保護する価値のある情報を判断するのでしょうか?
最初のステップは、共有されている情報の種類を特定することです。
大きく分けて、私的なものと公的なものの2種類があります。
私的なものには以下の内容が含まれます。
- 財務記録
- 従業員または顧客のデータ
- コンピュータシステムとデータベース(例:ランサムウェア攻撃の防止)
- 従業員のメールアカウント(例:フィッシングの阻止)
- 自社の知的財産(例:従業員による企業秘密の漏洩防止)
公的なものには以下の内容が含まれます。
- 会社や組織に関するニュース
- 製品やサービスに関する情報(価格を含む)
- 企業の信用情報
- 銀行情報
- パスワード
情報を安全に保護するには:情報セキュリティの方法
データ暗号化
データ暗号化は、データをコード化またはスクランブル化して、復号キーを持っていない人には読めないようにするプロセスです。
データ暗号化は、データを読み取り不可能な形式に変換することにより、機密性と完全性を提供し、場合によっては認証も行います。
データ暗号化の最も一般的な用途は、機密情報を不正アクセスや改竄から保護することです。
データ暗号化は、どのような種類のデータでも、またどのような目的でも保護することができます。
ただし、最も一般的な用途は機密性(内容の隠蔽)、完全性(改竄からの保護)、認証(身元の確認)、否認不可(否認の防止/真正性の証明)です。
メール認証
メール認証は、メールメッセージの真正性を確認するプロセスです。
これは、フィッシングやスプーフィングに対する防御策であり、犯罪者が企業や個人になりすましてリンクをクリックさせ、個人情報を盗み出す行為を防ぎます。
メール認証には、DomainKeys Identified Mail(DKIM)および/またはSender Policy Framework(SPF)が使用されます。
これらのプロトコルにより、ドメイン所有者は電子署名をメールメッセージに追加でき※、受信者はそのメッセージが承認された送信元から来ていることを確認できます。
※訳注:電子署名をメールメッセージに追加するのはDKIMの仕様であり、SPFはメール送信時に使用するメールサーバを予め登録しておくというものです。
最後に、DMARCを使用して、受け取ったメールが真正性や合法性の基準を満たしていない場合に、メールプロバイダにどのような対応をすべきかを(受信者に)指示することができます。
たとえば、スパムメール送信者が無断であなたのドメイン名からメールを送信し始めた場合、DMARCを使用して、そのメール正当なメールとして受け入れないようにプロバイダ(受信者)に指示することができます。
サイバー保険
サイバー保険は、サイバー攻撃の被害に遭った企業を対象とした保険の一種です。
サイバー保険は通常、一般的なビジネス保険契約に追加オプションとして購入され、ハッキング、マルウェア、ランサムウェア、その他の形態のサイバー犯罪による損失をカバーします。
この契約は、インシデントの調査費用やシステムを通常稼働に戻すための復旧費用など、これらの事象から生じる第三者の損失もカバーします。
サイバー保険とDMARCについて詳しくはこちらをご覧ください。
ファイアウォール
ファイアウォールは、外部からの攻撃からコンピュータを守るセキュリティソフトウェアです。
ハードウェアまたはソフトウェアのデバイスである場合もあれば、コンピュータのオペレーティングシステムに組み込まれている場合もあります。
ファイアウォールは、インターネットを通じて悪意のあるコンテンツがコンピュータに侵入するのを阻止します。
これには、ウイルスやマルウェア、その他の有害なプログラムが含まれます。
また、ファイアウォールは、ファイルやデータへのアクセス要求をブロックすることで、外部ソースからのコンピュータへの不正アクセスを防ぎます。
パケットフィルタリング
パケットフィルタリングは、ネットワークセキュリティの手法のひとつで、送受信されるパケットを分析し、基準に基づいて許可または拒否します。
パケットフィルタリングを実装する際に最も重要な要素の一つは、フィルタの位置です。
パケットフィルタをゲートウェイに設置すると、その特定の地点を通じてネットワークへのトラフィックの出入りを防ぐことができます。
環境内に複数のゲートウェイがある場合、各ゲートウェイに異なるパケットフィルタを設定して、適切なトラフィックのみが通過できるようにすることができます。