最も過小評価されている情報セキュリティコントロール
セキュリティ侵害を避けるために
2023年10月13日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 高峯 涼夏
この記事はPowerDMARCのブログ記事 Most Underrated Information Security Controls の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
過小評価されている情報セキュリティコントロールには、サイバーの脅威から身を守るために行われる活動とその手順、およびメカニズムが含まれます。
情報セキュリティコントロールは、社内のネットワークにVPNを使用して接続するというシンプルなものから、キーマネジメントシステムでデータを暗号化するというより複雑なものまで、さまざまなものがあります。
情報セキュリティコントロールとは?
情報セキュリティコントロールは、企業のデータを保護するさまざまな方法のことです。
これらは技術的、物理的、または管理的なものがあります。
外部の脅威と内部の脅威の両方に対する防御として機能します。
情報セキュリティコントロールは、家の周りのフェンスのようなものだと考えることができます。
フェンスは庭に他人が立ち入らないようにし、ものを盗もうとする泥棒や、ものを傷つけようとする破壊者などのような外部の脅威から財産を守ります。
この例えでの「もの」とは、個人のデータやその完全性を指します。
情報セキュリティコントロールにおける4つの主要なカテゴリ
データを保護する最良の方法は、4つのタイプの情報セキュリティコントロール策全てを実施することです。
- 物理的なコントロール
- 物理的なコントロールには、ドアのロック、強力なファイアウォール、オフィスのカメラが含まれます。
- 技術的なコントロール
- 技術的なコントロールには、暗号化や、コンピュータやネットワーク上のファイルへのアクセスを監視するソフトウェアが含まれます。
- 管理的なコントロール
- 管理的なコントロールには、パスワードの有効期限設定、ユーザ教育プログラム、定期的な監査などのポリシーが含まれます。
- コンプライアンスコントロール
- コンプライアンスコントロールには、情報セキュリティ基準、フレームワーク、プロトコルが含まれます。
最も過小評価されている情報セキュリティコントロールのリスト
1. 情報アクセスコントロール
情報アクセスコントロールは、許可された担当者による情報へのアクセスをコントロールするプロセスです。
これは、機密性の高いデータを保護するために使用されるだけでなく、個人情報の盗難や情報漏洩から保護するためにも使用されます。
情報アクセスコントロールは、通常、ハードウェアとソフトウェアのソリューションを組み合わせて実装されます。
ハードウェアソリューションの一つは、境界セキュリティ(ペリメータセキュリティ)と呼ばれ、これは組織のネットワークとインターネットとの間に物理的な障壁を設けるものです。
これには、外部ソースからの不正なアクセスを防ぐように設計されたファイアウォール、ルータ、およびその他のデバイスが含まれます。
2. 多要素認証
多要素認証(Multi-Factor Authentication…MFA)は、コンピュータやWebアプリケーションにログインする際に、本人であることを確認する方法です。
これは、不正なアクセスに対してより強固な保護を提供する追加のセキュリティ層です。
以下の3つの要素のうち、少なくとも2つを使用します。
- 知っているもの(パスワードなど)
- 持っているもの(物理的なデバイスなど)
- 本人自身(指紋、声、顔の特徴のような生体認証など)
3. メール認証
メール認証とは、メールの送信者が本人であることを確認するプロセスです。
これは、あなたの会社や組織になりすまして送信されたメールでないことを確認する方法です。
ドメインネームのメール認証は、Sender Policy Framework(SPF)とDomain Keys Identified Mail(DKIM)の2つの方法で設定することができます。
メールの送信者の権限を確認するプロトコルを設定した後には、これらのチェックに失敗したメールにどのように対応するかをメール受信者に指示する方法が必要です。
これがDMARCポリシーの役割です。
認証の状態に応じて、メッセージを拒否、隔離、または受け入れる適切なポリシーを設定することができます。
4. 情報セキュリティトレーニングプログラム
情報セキュリティトレーニングプログラムは、従業員がセキュリティ侵害を防ぐのに大いに役立ちます。
また、潜在的な侵害に対処し、再発を防ぐために必要なツールを従業員に提供することもできます。
このようなトレーニングプログラムは、IT専門家だけのためのものではありません。
組織内の全員のためのものです。
情報セキュリティトレーニングプログラムは、企業のデータを安全かつセキュアに保つために非常に重要であるため、全ての従業員が受講すべきです。
まとめ
「情報セキュリティ」という言葉は、あらゆる形態のデータの保護を指します。
これには、ハードドライブやフラッシュドライブのようなデータ記憶装置の物理的な保護だけでなく、不正アクセスからデータを保護する暗号化やその他の方法によるデジタル保護が含まれます。
効果的な情報セキュリティポリシーを導入しておくことで、長期的にブランドの評判や信用を損なう可能性のあるセキュリティ侵害を避けることができます。
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