DNSのMXレコードとは?
メールを正しい受信サーバに届ける
2023年8月18日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 高峯 涼夏
この記事はPowerDMARCのブログ記事 What is a DNS MX Record? の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
DNSのMXレコードは、ドメインのメール交換サーバを保存するためのDNSレコードの一種です。
これは、メールを正しい場所(受信サーバ)にルーティングするために使用されます。
所有されているすべてのドメイン名には、それに関連するMXレコードがあります。
複数のドメインを持っている場合、それぞれに独自のMXレコードが存在します。
MXレコードには以下の2つの情報が含まれています。
- メール交換サーバのホスト名
- 各メール交換サーバに割り当てられた優先度の番号
なぜDNSにMXレコードを設定する必要があるのか?
MXはMail eXchangerを意味し、メールが機能するために不可欠なものです。
これは、ドメインの所有者が他のサーバに、そのドメイン宛のメールをどこに送信すればよいかを伝えるために設定するレコードです。
MXレコードは通常、Aレコードに関連付けられており、これによりドメインをホストするサーバの場所を知らせます。
MXレコードを設定すると、ドメイン宛のメールを送信しようとするときに、(ドメインが)どのサーバを使用しているかを、他のメールサーバに知らせることができます。
DNSサーバはメッセージを送信する前にそのレコードをチェックするので、直接接続できない場合はどこに送信すればよいかがわかります。
これは、ドメインからスパムが送信されるのを防ぐのに役立ち、また、複数のドメインからのメッセージが配信される際に、それぞれを個別に管理することなく処理できるので便利です。
メールベンダのMXレコード
Google AppsやOffice 365のようなサードパーティサービスを使用している場合、送信用と受信用の2つのMXレコードが提供されている可能性があります。
受信用のMXは彼らのサーバを指し、送信用のMXはユーザのサーバを指す必要があります。
サードパーティサービスを利用していない場合、自身のサーバを指すMXレコードが1つあればよいでしょう。
MXレコードの例
以下にMXレコードの例を示します。
ドメイン名 | TTL | クラス | タイプ | 優先度 | ホスト名/値 |
---|---|---|---|---|---|
domain.com | 1800 | IN | MX | 10 | mail1.domain.com |
domain.com | 1800 | IN | MX | 20 | mail2.domain.com |
注:MXレコードは、ドメインのエイリアスを設定するために使用される正規名レコードであるCNAMEレコードを指すことはできません。
MXの設定と優先度
メールを送信するとき、あなたのコンピュータはどこかのメールサーバに接続し、メッセージを配信するように依頼します。
メールサーバはメッセージをどこに送ればいいかという情報をすべて持っています
宛先アドレス(To:フィールド)を見て、それを配信するための最適なサーバを見つけます。
しかし、ドメインに対して複数のメールサーバがある場合、コンピュータはどのサーバを使うべきかどうやって知るのでしょうか?
それは優先度によって決まります。
優先順位の高いメールサーバが、優先順位の低いメールサーバより先にお問い合わせされます。
同じ優先度を持つサーバが2つある場合は、数値の小さい方が先にお問い合わせされます。
この優先順位はDNSレコード(MXレコード)によって決まります。
数値の小さい方が優先されます。
したがって、複数のメールサーバを異なる優先度で設定している場合は、数値の小さいものから大きいものへと順番にお問い合わせされます。
DNSにおけるMXレコードはどのように問い合わせられるか?
DNSクエリ(DNSの問合せ)は、インターネットが動作する上での基本的な部分です。
ブラウザにURLを入力すると、コンピュータはそのWebサイトのIPアドレスを、あなたのインターネットサービスプロバイダ(ISP)のDNSサーバにリクエストします。
MXレコードは、メールサーバの位置を調べるために使用されるDNSレコードの一種です。
他のタイプのDNSレコードと同様に、MXレコードもDNSサーバを通じて問い合わせられます。
違いは、「google.com」や「nytimes.com」のようなドメイン名を検索するのではなく、関連するメールサーバのアドレスを検索している点です。
メールが受信者のメールサーバに送信されると、受信側のMTAは、メールを送信するためのメール交換サーバを確認するために、送信者のDNSを問い合わせます。
これは、送信者のDNSのMXレコードに公開されている情報を参照することで行われます。
DNSのMXレコードを検索して確認するには?
ドメインの所有者である場合、ドメインの健全性とメールのパフォーマンスを維持するために、DNSレコードを注意深く監査することをお勧めします。
そのためには、DNSのルックアップとチェックを定期的に行うことが不可欠です。
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