2022年版メールセキュリティツールTOP5
メールセキュリティを守るために設定するべき5つのツール
2022年9月30日
著者: Ahona Rudra
翻訳: 高峯 涼夏
この記事はPowerDMARCのブログ記事 Top 5 Email Security Tools of 2022 の翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
企業が日常的にメールを利用するようになった昨今、メールセキュリティツールの重要性が増してきています。
一般的な従業員は、社内外から1日に何通ものスパムメールを受け取っており、メールは情報漏洩を引き起こす効率的な媒介物になっています。
膨大な数のメールに対応する時間はほとんどないため、従業員は誤ったセキュリティ感覚に捉われてしまいます。
サイバー犯罪者はこれを利用して、クラウドベースのメールによって頻度と威力が増したフィッシング攻撃を行うのです。
世界では、2021年までに3190億通を超えるメールが送受信されると予想されています。
将来の予測では、2025年には1日のメールトラフィックが3760億通に達すると言われています。
企業は、企業全体に影響を及ぼす可能性のある攻撃の危険性を減らすために、堅牢なメールセキュリティの体制を整えなければなりません。
これは、結果を出すメールセキュリティツールを活用することで実現できます。
一般的なメールセキュリティの脅威
メールは、広く使用されるとともに、一般的によく知られており、外部との通信に利用されるため、しばしば攻撃の対象となります。
攻撃者は、メールを利用して、リソースへのITアクセスを阻害したり、個人情報を取得したり、組織のメールドメインを乗っ取ったりすることができます。
以下は、メールシステムに対する代表的な危険性です。
スパム
望ましくない大量の商用メッセージを送信することは、迷惑メールまたはスパムです。
このようなメッセージは、ユーザの生産性を低下させ、ITリソースを過度に要求し、さらにマルウェアを拡散させる手段として機能する可能性があります。
フィッシング
フィッシングメールはスパムと似ていますが、より個人的な内容で、被害者を騙して機密情報を直接提供させようとするものが多くなっています。
メールサーバの脆弱性
メールサーバにセキュリティの抜け穴があると、すべてのメール(送受信)が公開され、ハッカーが内部ネットワークを移動して周囲のITシステムに侵入することが容易になり、大惨事につながる可能性があります。
悪意のあるブートとDDoS攻撃
メールサーバに対するDDoS攻撃は、通常B2B企業をターゲットとしています。
なぜなら、B2B企業の売上の多くはメールのやり取りによってもたらされているからです。
一方、Webサーバに対するDDoS攻撃は、B2C企業でより頻繁に発生します。
なぜなら、B2C企業の売上はそのWebサイトに依存しているからです。
ソーシャルエンジニアリング
攻撃者は、システムをハッキングしたり、攻撃を成功させるための作業をユーザに行わせる代わりに、メールを利用して企業のユーザから機密情報を入手することができます。
企業向けメールセキュリティツールの総合リスト
ここでは、簡単に導入できるにもかかわらず、メールを使ったさまざまな攻撃に対して効果的なメールセキュリティツールをいくつか紹介しましょう。
DMARC - メール認証ツール
DMARCは、ドメイン照合を利用して、お客様のドメインから送信されるメールの正当性と権威を証明するものです。
Sender Policy Framework (SPF) と DomainKeys Identified Mail (DKIM) を使用して送信者の検証を行います。
DMARCは、迷惑メールの処理方法について受信側に指定することができます。
DMARCを利用してなりすましメールから保護するためには、quarantine/reject(隔離/拒否)のポリシーが必要ですが、これは非常に面倒です。
ミスをしないためにも、DMARC analyzerを設定することが推奨されます。
(訳注:MaildataのサービスであるPowerDMARCの無料トライアルからDMARC analyzerを使用することができます)
DKIM
DomainKeys Identified Mail(DKIM)メール認証プロトコルを使用することで、ドメイン所有者が特定のドメインからのメールを認証したことを受信者は確認できます。
メールにデジタル署名を付加することで、企業はその送信に対して責任を負うことができます。
DKIMは単独で設定することもできますし、SPFやDMARCと組み合わせて保護を強化することもできます。
DKIMは、中間者攻撃やメール転送シナリオ中の検証処理に対しても有効です。
SPF
企業は、Sender Policy Framework(SPF)を使用して、そのドメインからのメール送信を許可するサーバを決定することができます。
このメール検証メカニズムは、送信者の識別とReturn-Pathの検証に使用されます。
SPFは単独で実装することができます。
しかし、メーリングリストを利用して大量のメッセージを送信することが多い企業では、SPFとDKIM、DMARCを組み合わせることで、正規のメッセージが認証に失敗するのを防げます。
PGP暗号化サービス
メールは、Pretty Good Privacyの略であるPGPで暗号化することができます。
暗号化とは、テキストやその他のデータを、鍵がなければ読み取れないような形式にエンコードすることです。
メールでは、受信者の秘密鍵を知っている人だけが、PGP暗号化で送信されたメッセージを読むことができるといえます。
これは、秘密鍵と公開鍵のペアを介して実現されます。
公開鍵はサーバやオンラインアカウント(Gmailなど)に、秘密鍵はあなたのコンピューターに保存されます。
暗号化されたメールを送るにはこの公開鍵が必要ですが、相手がそのメールを読むのに公開鍵は必要ありません。
二要素/多要素認証の利用について
二要素認証では、ユーザはアカウントにアクセスする前に、固有のコードをデバイスに送信してもらう必要があります(通常はテキストメッセージまたはメール経由)。
多要素認証では、アカウントにアクセスする前に、電話番号とパスワードのような少なくとも2つの識別形式を持つことが求められます。
多要素認証は、あなたのアカウントへの侵入を不可能にするものではないことを心に留めておく必要があります。
もし誰かがあなたのアカウントに入り込もうとするならば、それを回避する方法があります。
まとめ
メールセキュリティツールは、お客様からの信頼を高め、メールコミュニケーションの安全性を向上することができますが、決して万能ではありません。
メールセキュリティのベストプラクティスを組織内で認識することは、ヒューマンエラーを減らすのに効果的です。
定期的なパスワードの変更、迷惑メールフォルダの整理、アンチウイルスの更新など、簡単なステップで効果が期待できます。
PowerDMARCでは、メール認証サービスにより、企業における強固なメール認証の体制作りをサポートします。
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