MicrosoftのDMARC集計レポート
MicrosoftのRUAレポートの現状を解説
2022年2月7日
著者: Syuzanna Papazyan
翻訳: 竹洞 陽一郎
この記事はPowerDMARCのブログ記事 Microsoft DMARC Aggregate Reportsの翻訳です。
Spelldataは、PowerDMARCの日本代理店です。
この記事は、PowerDMARCの許可を得て、翻訳しています。
待ちに待ったロールアウトがついにやってきました。
Microsoftが、DMARC RUA集計レポートをユーザに送信しています。
Microsoft DMARC 集計レポートは、dmarcreport@microsoft.comというアドレスから送信されます。
Microsoft DMARC集約ファイルは、標準的なXML形式で送信されます。
MicrosoftはついにDMARCレポートを採用した事で、基本的に、Hotmail、Outlook、Live、およびmsn.comのユーザが、Microsoft DMARC集約データのさまざまなメリットを享受できるようになることを意味します。
MicrosoftのDMARC集計データを処理する
PowerDMARCレポートアナライザーは、Microsoft DMARCの集約データを解析し、より効率的に処理できるように整理されたフォーマットにします。
PowerDMARCのDMARCレポートアナライザーは、Microsoftから送られてくるレポートデータを直接受信できるようにあらかじめ設定されています。
ユーザは、PowerDMARCプラットフォームにドメインを追加し、DMARCのDNSレコードを設定するだけで、簡単で分かりやすい方法でレポートを処理して表示します。
ここでは、以下の内容をご覧いただけます。
- Hotmail、Outlook、Live、および msn.com の受信者アドレスから送信された DMARC 集計データは、生の XML ファイルフォーマットから解析され、表にまとめられたシンプルで読みやすい情報になっています。
- PowerDMARCはRFC違反を回避するように事前に設定されているため、Microsoftサーバから送信されたDMARCデータを受信し、解析することができます(お客様が心配する必要はありません)。
- 複数のドメインの登録、メールチャンネルの監視、DNSの変更をダッシュボードから直接行うことができ、ワンタッチ操作で実行可能なボタンが付いています。
- 検索バーでは、結果ごと、送信元ごと、組織ごと、国ごと、地理的位置、詳細な統計、ドメインごとの検索結果など、さまざまなカテゴリに結果をフィルタリングできます。
- メールのパフォーマンスをより深く洞察し、ドメインの偽装、なりすまし、Microsoftのビジネスドメインを使用して送信された偽のメールの試みを迅速に把握することができます。また、送信元からのSPF、DKIMの失敗を分析することもできます。
Microsoft DMARC Aggregate Reportsを自分で扱う際に直面するであろう問題点
MicrosoftのDMARC集約メールはRFCに準拠していない
Microsoftから送られてくるこれらのレポートを含むメールについて、ユーザが直面している主な問題は、インターネットメールのRFC仕様に準拠していないことです。
RFC5322の2.1.1章では、1行の文字数は78文字を超えてはならないと明記されていますが、これらのMicrosoft DMARC集約メールに含まれるBASE64の添付データは、適切な改行のない連続した行であり、78文字の制限を超えています。
このようなRFC違反の結果、これらのメールのほとんどがユーザの受信箱に届けられることなく、ユーザの拒否ログに記録されているのです。
生のXMLファイルは読みにくい
すべての報告組織から送られてくるDMARCデータと同様に、RUAの生ファイルは拡張可能なマークアップ言語(XML)で書かれているため、読み取りや理解が困難です。
Microsoft DMARC RUAを受信するための前提条件
outlook.comでドメインの集計レポートを受信するには、DNS上で有効なPowerDMARCレコードが発行されていること、および定義されたDMARCポリシーがあることを確認する必要があります。
報告組織は、指定されたWebサーバまたはメールアドレスに集計レポートデータを送信します。
これにより、他の方法では管理できないサードパーティのメールベンダーについて、可視性とDMARCコンプライアンスを確保することができます。
今すぐメール認証を開始して、Microsoft Office365などのドメインを保護しましょう。
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