Microsoft Copilot StudioとPowerDMARCの接続

Microsoft Copilot StudioとPowerDMARCの接続

概要

このガイドでは、Model Context Protocol(MCP)を使用して、PowerDMARCアカウントをMicrosoft Copilot Studioに接続する手順を説明します。
接続が完了すると、Copilot Studioエージェントは、ドメイン情報、DMARCレポート、脅威インテリジェンスといったPowerDMARCのライブデータに対し、Microsoft環境内から自然言語で直接アクセスできるようになります。

注意事項
この連携には、Dataverseが有効化されたPower Platform環境が必要です。
エージェントをエンドユーザーに公開するには、Microsoft Copilot Studioのライセンスが必要です。
公開用ライセンスがなくても、社内テスト用としてはエージェントは問題なく動作します。

1. PowerDMARC MCPトークンの生成

MCPトークンは、Copilot StudioエージェントがアクセスできるPowerDMARCデータの範囲を制御します。
権限はトークンごとに設定します。

  1. PowerDMARCアカウントにログインし、Settings > API Settings に移動します。
  2. Create Token をクリックし、わかりやすい名前を付けます(例:Copilot Studio MCP)。
  3. Permissions で、エージェントに許可するデータスコープを選択します。
    • 読み取り専用エージェントの場合:DMARC Aggregate Report、DMARC Forensic Report、Domain Management、Threat Intelligence を有効にします。
    • フルアクセスの場合:利用可能な権限をすべて有効にします。
  4. MCP トグルを有効にします。
  5. Primary API Token トグルを有効にします。
    Primaryに設定できるトークンは、同時に1つのみです。
  6. Save をクリックします。
  7. 左側のサイドバーから MCP に移動します。
  8. MCP Token ドロップダウンから、作成したトークンを選択します。
  9. MCP Server URL(mcp-dmarc.com)を全文コピーします。
    このURLには認証トークンが含まれており、セクション3で使用します。
注意事項
MCP Server URLにはAPIトークンが含まれており、PowerDMARCデータへのアクセス権を持ちます。
パスワードと同様に扱い、公開したりソースコード管理にコミットしたりしないでください。

2. Microsoft Power Platform環境のセットアップ

Copilot Studioエージェントには、Dataverseが有効化されたPower Platform環境が必要です。
既に適切な環境がある場合は、セクション3に進んでください。

2.1 Power Platform環境の作成

  1. admin.powerplatform.microsoft.com にアクセスし、サインインします。
  2. Environments > New に移動します。
  3. 名前を入力し(例:PowerDMARC-MCP)、種類を Production に設定し、Dataverseを有効にします。
  4. リージョンを選択し、Save をクリックします。
    環境のプロビジョニングには数分かかります。
注意事項
Copilot Studioエージェントには、Dataverseが必須です。
環境でDataverseが有効化されていない場合、エージェントの作成や保存ができません。

2.2 請求プランの紐付け

  1. Power Platform Admin Centerで、Billing > Licensing > Manage billing plans に移動します。
  2. New billing plan をクリックし、Azureサブスクリプションおよびリソースグループに紐付けます。
  3. 上記で作成した環境に請求プランを関連付け、Save をクリックします。
注意事項
リソースグループのドロップダウンが空の場合は、先にAzureポータルの Resource Groups > Create でリソースグループを作成してから、この手順に戻ってください。

3. Copilot Studioエージェントの作成

  1. 環境固有のURLを使って、Copilot Studioに移動します。
    https://copilotstudio.microsoft.com/environments/{your-environment-id}/home
  2. Create > New agent をクリックし、名前を付けます(例:PowerDMARC MCP Agent)。
  3. 作成後、左側のサイドバーから Tools に移動します。
  4. Add a tool > Model Context Protocol (MCP) をクリックします。
注意事項
必ず環境固有のURLを使用してください。
Copilot Studioの既定のホームページではありません。
既定のURLは個人環境にリダイレクトされ、そこにはDataverseがありません。
環境IDは、Power Platform Admin Centerの Environments から確認できます。

4. MCP接続の設定

  1. MCPツールのウィザードで、セクション1の手順9でコピーしたMCP Server URLを貼り付けます。
  2. Authentication type で API key を選択します。
  3. Header name を Authorization に設定します。
  4. Header value を Bearer {your-token} に設定します。
    {your-token} の部分は、MCP Server URLに含まれるJWT部分に置き換えます。
  5. Connect をクリックします。
    Copilot StudioがMCPサーバーに接続し、利用可能なツールを読み込みます。
  6. 返されたツールの一覧を確認します。
    これらはAPIトークンに設定した権限を反映しています。
    必要に応じてツールを有効・無効にします。
  7. Save をクリックします。
注意事項
認証エラーで接続に失敗する場合は、PowerDMARC側のトークンで MCP トグルと Primary API Token トグルの両方が有効になっているか確認してください。
接続がタイムアウトする場合は、ネットワークからmcp-dmarc.comに到達できるか確認してください。

5. 接続のテスト

  1. Copilot Studioエージェントの画面右側にある Test パネルを開きます。
  2. 次のようなテストクエリを入力します。
    • List my domains
    • Show me DMARC data for the last 7 days
    • How many emails failed DMARC this week?
  3. エージェントが該当するMCPツールを呼び出し、PowerDMARCアカウントのライブデータを返します。
注意事項
最初のテストには list_domains ツールが最も信頼できます。
正常に応答が返れば、MCP接続、認証、権限がすべて正しく機能していることを確認できます。

6. エージェントの公開

警告
Copilot Studioエージェントをエンドユーザーに公開するには、Microsoft Copilot Studioの正式なライセンスが必要です。
このライセンスがない場合、エージェントは社内テスト用としてのみ機能し、Teamsやウェブなどのチャネルにはデプロイできません。

必要なライセンスを取得したうえで公開する場合は、以下の手順で行います。

  1. エージェント画面上部のナビゲーションバーで Publish をクリックします。
  2. 公開先のチャネルを選択します(例:Microsoft Teams、Web)。
  3. Copilot Studioが提示するチャネル固有のデプロイ手順に従います。

7. アクセス制御

項目内容
連携をセットアップできるユーザーAPI Settingsへのアクセス権を持つPowerDMARCユーザー
トークンの権限APIトークンごとに設定。共有エージェントとして展開する場合は、読み取り専用スコープを使用する。
Primary API Tokenの上限1アカウントにつき、Primaryに設定できるトークンは同時に1つのみ
MCP Server URLの機密性認証トークンが埋め込まれているため、機密情報として扱う
エージェントの公開Microsoftテナント側でMicrosoft Copilot Studioのライセンスが必要
MSSPアカウントMSSPごとに、それぞれ独立してトークンとCopilot Studioエージェントを設定できる

さらに詳しいサポートが必要な場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。